アイリスオーヤマが岡山県に新工場を建設することを発表していた。
アイリスオーヤマと言えば元々は家庭用の雑貨や園芸用品などいわゆるローテク製品の会社のイメージが強かった。
しかしいつ頃だったか、家電業界の不況時にメーカーのリストラに遭った技術者を大挙受入れ言わばゼロから家電という同社にとってはニュービジネスの立上げを図った。
そこからは同社のトップダウンによる商品開発力と開発スピードの独壇場である。
家電メーカーのようなフルラインはないが逆に1点集中型、ムダの少ない商品戦略でいち早く勝負できるようになった。
それが今日の同社の地位を築いたのではないかと思う。
そしてこのたびの岡山新工場建設である。
他方かって家電御三家と言われたパナソニック、三洋電機(のちにパナソニックに吸収)、シャープなどの影は薄い。
総合電機メーカーを誇った日立、東芝、三菱も家電部門はあまり元気がない。
アイリスオーヤマとのあまりのコントラストに栄枯盛衰、経営の巧拙を感じてしまうのである。