グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

普天間基地移転計画の行方(その3)

2011年01月22日 | 日記
普天間移転計画の行方が相変わらず視界不良である。
鳩山首相(当時)が訪沖を強行し無数の「怒」のプラカードのなか逃げ帰った光景が未だに脳裏を去ることがないがその後どれだけ進展したのだろうか。
菅首相が先ごろ訪沖し県知事と会談したが残念ながら全く成果は感じられなかった。
今度は新官房長官(沖縄担当相)が訪沖、県知事と会談したが知事からあらためて県外移転の要求を受けながら官房長官からは普天間問題について特段の言及はなかったとのことだ。
官房長官は会談後の記者会見で日米合意の遵守と推進に触れたようだが一方の当事者が不在の場で何を言っても意味がないだろう。
残念ながら政府と沖縄県との溝はその後寸分たりとも埋まっていない。
たしかこの問題の当初のタイムリミットは去年5月だったハズだ。
それが未だにこんな状況では・・・。
米国側もあきれ返っているに違いない。

子ども手当て負担問題に思う

2011年01月21日 | 日記
子ども手当の地方負担問題について全国の市町村から負担拒否表明が相次いでいる。
神奈川県などは横浜市、川崎市の2政令都市をはじめとしてなんと過半数の自治体が拒否の構えを見せている。
そもそも民主党が09衆院マニフェストで子ども手当支給を提示した時の前提はどうだったのだろうか。
もし仮にマニフェストに地方の負担を明記していなければ全額国費負担が筋だろう。
国庫財源が乏しいからツケを地方に回すと言うことだったら自治体が反発するのも無理はない。
また地方の負担を前提に(他人の懐をアテにした)政権公約としたとすれば明らかに行き過ぎではないか。
下品な言い方だが「他人のフンドシで相撲をとる」とはこのことだ。
いずれにしても今だに連日厚労相が自治体の理解を訴え続けるなどみっともない。
政府・厚労省は問題の根源を整理し早々にこの問題にピリオドを打つべきだ。
場合によっては(期待を裏切られた)国民への謝罪も含めて・・・。



「国産体制強化のすすめ」

2011年01月21日 | 日記
昨日の日経新聞一面記事は日野自動車の生産戦略に関するものだった。
同社はトラックの生産を今後10年近くかけ日野市の本社工場から茨城県に建設する新工場に移管、生産規模も現在の年10万台から20万台に引き上げ新興国の需要に対応するとのことだ。
中長期的な円高がささやかれる中で新工場を国内市場のみならず輸出競争力を高める拠点を位置づけた意義は大きい。
新工場は部品の軽量化や排ガス対応など国内生産ならではの強みを生かし今後世界市場で戦っていくための大命を帯びた形だが日本のものづくり、日本の雇用を守るためにも関係者の健闘と事業の成功を祈りたい。
日本の持つ環境技術、開発成果の速やかな製品への反映、納入業者を巻き込んだ緻密な生産システムがうまくかみ合えば多少の円高などモノともしないだろう、いやそうでなければ日本の製造業は消えてなくなるかもしれない。
自動車業界はいうに及ばず電機、精密機械などアセンブリ業界分野で広く日野自動車と同様の戦略的国産体制強化が進むことを願っている。




国民不在の政治を憂う

2011年01月20日 | 日記
民主党の幹事長、国対委員長が野党を巡回し国会運営協力の呼びかけを行ったようだ。
勿論これはこれで結構だが民主党にはその前にやらなければいけないことがある。
改造内閣の閣僚が消費税の位置付けや増税スケジュールについて自由に発言しているが党内統一が先だろう。
財政再建をとるか、景気対策を優先するかは悩ましい問題だが党内がバラバラでは野党から責められるだけだ。
与謝野経財相の入閣が吉と出るか否かはまだ見通せないがいずれのせよ菅首相のリーダーシップは不可欠だ。
菅首相にその覚悟と決意はあるのだろうか。
野党も野党だ。
自民党は今度は与謝野経財相の追い落としを画策しているようだがいい加減に議員の標的化は封印し政策協議に入ったらどうか。
国民は中傷合戦や権力争い、泥試合など望んでいない。
「政治」をはき違え国民生活を第一順位に思わない政治家は与党であれ野党であれ即座に退場すべきだ。

SNSの潜在力

2011年01月19日 | 日記
つい先日公開された映画「ソーシャル・ネットワーク」を観てきた。
内容は今やSNSの代表格ともいえる「Facebook」の創業から今日に到るまでの足跡をドラマチックに描いたものだがとにかく実話、実名なのでそれだけで十分楽しめる。
創業者が恋人にフラれた腹いせに始めたネット上での女子学生投票ゲームがその起源なのも興味深い。
「Facebook」は今では全世界でアクティブユーザ5億人といわれ先日のチュニジア政変も「Facebook」が大きな役割を果たしたと見られている。
極東の某国以外にもまだ独裁国家があったようだがこれからソーシャル・ネットワークが独裁者の天敵になるかもしれない。
また反社会的な企業、団体にとっても同様に極めて手強い相手になるだろう。
ちなみに前記アクティブユーザ5億人のうち日本人ユーザは200万人前後とか・・・、日の丸SNSもあるが「Facebook」を例にとればまだ成長途上だ。


阪神大震災記念日に思う

2011年01月18日 | 日記
昨日は16回目の阪神大震災記念日であった。
早朝地震発生時に合わせいつもながら東遊園地で鎮魂セレモニーが行われていたがいつも特別の思いに駆られる。
実は地震発生半年前まで5年間神戸の中心部に居住していた。
もう少し転勤辞令の発令が遅れていたら震災に巻き込まれていたかもしれないと思うとつい様々なことが脳裏をよぎるのである。
幸い当時住んでいた住居は倒壊を免れたがそれでも電気・ガスの復旧には数日間要し、水道にいたっては通水に数ヶ月かかった。
その間給水車から毎日バケツ運搬をしていたハズだった。
勿論トイレや入浴なども困窮を極めただろう。
当時はまだ幼い子ども3人を抱えてどんな生活を余儀なくされたか想像に難くない。
阪神大震災記念日を迎えるたびにもしかしたら直面したかもしれない思わぬ災難と幸いにもそれを回避できた運命をかみしめるのである。
震災に遭遇された皆様にあらためてお見舞いを申し上げたい。
そして神戸の復活も・・・。



「成人の日」の企画は難しい?

2011年01月17日 | 日記
いささか旧聞の話題になるが先週月曜日は「成人の日」、当日は全国各地で新成人を対象にした催しが開かれた。
我が街横須賀では地元選出の衆院議員2名(民主党横粂氏、自民党小泉氏)を招き新成人との交流の場を創ったとのことだが若者に政治に対する関心を高めてもらうためにもいい企画だったようだ。
もっとも来賓の2議員がいずれも20代独身であったからよかったがこれが40台、50台の親父世代からしたり顔で日本の将来を説かれてもピンとこないかもしれない。(笑)
どこの市だったか、新成人からなる実行委員会を組成し式典の企画を委ねた。
ここまではよかったのだが彼らが準備したビンゴゲームの景品に一部アダルトグッズが含まれていたとのことだ。
市の関係者もここまで予想していなかったと反省しきりだった。
これもどこかの市の話だが市長が壇上でAKB48のヒット曲を独唱していた。
何もここまで若者に迎合することもないだろう。
やはり「成人の日」は新成人の自覚を促す機会を目指すのが一番だろう。




間に合ったNHK会長人事

2011年01月16日 | 日記
つい数日前このコラムでNHK会長後任人事の混乱についてとりあげた所だが思いのほか早くまとまり新たに適任者が選出された。
新会長内定者は放送と同様に公共性の強い運輸業界出身で人事部門など管理業務の経験が豊富と聞く。
キャリアだけで判断すれば最適ではないか。
清廉潔白な人柄(経営委員長談)も好ましい。
その結果経営委員会満場一致で意見がまとまった。
心配された会長任期切れにもギリギリで間に合い最高の落着と言ってよい。
新会長には是非ともNHK改革の総仕上げを完遂していただきたいものである。
それにしても一旦内定を受けたもののその後の受諾辞退要請に逆ギレした某教育者には失望してしまった。
原因は自分の中にあると思い知るべきだろう。

内閣改造を考える

2011年01月15日 | 日記
本日改造内閣が発足した。
そこで任命権者になり代わり組閣プロセスを勝手に振り返ってみた。

先ず問責可決閣僚の取扱いだが昨今の野党の強硬な姿勢を考えると一旦交代するのがベターだ、無視すれば今度はわが身に問責決議が降りかかってくるかもしれないし・・・。
さて「これからの日本」を考えると消費税改革が不可避である。
この分野での最強布陣をどう組んでいくか、元野党大物議員を巻き込んだ方がいいかも・・・。
それにしてもわが党も人材不足は否めない。
ベテラン議員にも内閣全体のお目付け役あるいは重し役として動いてもらおう。
TPPについては農水相の役割が再重要だが今誰がやっても難しい所だ、現職に頑張ってもらうのが一番無難ではないか。
あとは官房長官、と(党務職だが)国対委員長だ。
どちらも後見人をつけてパワーアップを図っていこう。

といったところだろうか。
ともかく改造内閣は船出した。
「熟議の国会」のために野党も「国民の生活が第一」で臨んで欲しい、審議拒否は封印して・・・。


付き合い手段の変遷

2011年01月15日 | 日記
先日街歩きの途中でマージャン店の前を通りかかった折偶々店内を覗いてしまったがなんと見る限りでは全卓空き状態だった。
そしてこのちょっと意外な光景に思わず30~40年前の社会人駆け出し時代を回想してしまった。
当時マージャンはゴルフ、居酒屋と並んでサラリーマン付き合い手段のビッグ3、空卓を探して何軒もハシゴした経験も1度や2度ではない。
それが今ではどうだ。
誰がこんな衰退を予想しただろうか。
そういえばゴルフ・コンペも昔ほど盛んではないと聞くし居酒屋の方も上司の誘いに遠慮する若手社員が増えているとか。
いやはやサラリーマン付き合い手段も時代と共に随分変わったものである。
代わりに何が浮上したのだろうか。
とっさに思いつかないところを見ると相当多様化したのだろう。
それとも会社生活の中で人間関係そのものが希薄になってきているのだろうか。
果たしてマージャン店に賑いが戻る日はあるのか・・・ふと考えてしまった。