グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

コロナ担当相の「お札のウィルスは1週間生存」発言に思う

2021年05月04日 | 政治

昨日某テレビ番組でコロナ対策担当を兼務する経済再生相が「お札に付着するウィルスは1週間生存する。ゆえにお金に触れた後は手洗い、消毒に注意し出来ればキャッシュレスにするのが望ましい。」というような意味合いのことを述べていた。

感染対策に万全を尽くすというためには確かにリーズナブルなのだが気になることがあった。

というのもコロナの感染ルートはエアロゾルを始め飛沫感染が中心でその対策は飲食業や接客業に特化された。

逆にGoToトラベル再開の際には旅行・移動手段だけでは感染の恐れは少ないという説明が多用されたからだ。

しかし(お札を介した)接触感染が危ないということであればGoToトラベルキャンペーンは実施すべきではなかったということになる。

あまりのご都合主義に呆れてしまう。

その後の感染経路分析結果で対策が変わったということであればキチンと説明すればいいのだが、感染が収まらないとなると大した根拠もないのに全て戦犯に仕立ててしまうというのは如何なものか。

お札がダメなら電車のつり革もエスカレータのベルトもダメだということになる。

飛沫(直接)ではなく接触(間接)が原因となった感染が現実にいかほどあったのだろうか。

過去との整合性を欠く政府の焦りや慌てぶりだけが透けて見えるのである。


静岡の竜巻被害に思う

2021年05月03日 | 社会

昨夕静岡の牧之原市を竜巻が襲った。

当初は突風などとの報道もあったが地面から天空に立ち上るあの漏斗状のシルエットは紛れもない竜巻だった。

全半壊、一部損壊を含め97棟が被害を受けたとされるが恐らくアッという間の出来事だったろう。

被害を受けられた方々には心よりお見舞いを申し上げるが残念ながらこの種の天災は今後ますます激甚化していくのではないかという気がしてならない。

アメリカのトルネード多発地域などでは各戸に地下シェルターが備えられていると聞くが我が国でもゆくゆくはそんな自衛策が浸透していくのかもしれない。

それとも地価の高い日本のことだから地下シェルターよりも構築物の強靭化が優先されるのかねぇ。

いっそのこと対策はそこそこにして保険に頼るという手も考えられそうだ。

いずれにせよクルマでさえ転がしてしまう威力に対抗することは容易ではない。

しかし何かはしなくてはいけないということだ。


いよいよ追い詰められた東京五輪開催に思う

2021年05月01日 | 政治

東京五輪の開催問題についてはこのブログでも何度か取り上げてきたがいよいよ追い詰められた感がしてならない。

大阪や東京などでコロナウィルスの新規感染者数がなかなか減らず感染力が強いとされる変異株がとって代わっているというから悩みは深い。

頼みの綱であるワクチン接種についてもその実施スケジュールは東京五輪の開催予定日までに到底間に合いそうにない。

そんな中、五輪組織委は有観客開催の可否判断を2度先送りし「6月判断もあり得る」としているがとてもこんなスタンスが許容されるとは思えない。

関係各界の代弁者や世論などが次々と辛辣な声をあげるのではないか。

首相は「五輪の実施に関する権限はIOCにある」とかで責任転嫁気味だがそうだとにしても最終的にどういう態度や行動をとったかが問われるはずだ。

一体誰がいつ頃この五輪の開催問題について蛮勇を振るいリーダーシップを発揮するのか、・・・もう秒読みの段階にきているのではないか、6月なんてことではなく。