後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔277〕沖縄慰霊の日。心に届く市橋久生さんの想い、山田ちづ子さんとこんにゃく座のコラボコンサートです。

2020年06月24日 | 語り・演劇・音楽
  不定期に送られてくる演劇教育の仲間、市橋久生さんのメールが沖縄慰霊の日に合わせて届きました。一読して、これは市民運動の仲間や、ブログで多くの人に読んでもらいたいと強く思いました。許可を得て転載させてもらいました。平和へのお裾分けです。
  沖縄料理とギャラリーのオーナーの山田ちづ子さんとオペラシアターこんにゃく座とコラボコンサートも見ることができます。30分ほどの素敵な心に響く朗読と歌、ピアノ演奏などです。様々な集会で参加者と共有したいと思いました。

 末尾は鎌田慧さんのコラムです。


●市橋久生さんのメールコメント

こんばんは
また雑感を送らせてもらいます
(ご迷惑の段、お許しください)

今日は沖縄慰霊の日です。
5年前の摩文仁の丘を思い出しながら、
今年の光景はテレビで見ました。

そんな中で、こちらでも何かできることは?と思いながら、
今日を迎えました。

私がときどき行ってみる沖縄料理とギャラリーの店では、
下記のイベントを発信しています。

オーナーの山田ちづ子さんは石垣島出身、
いろいろ企画して私たちを触発してくれます。
オペラシアターこんにゃく座とコラボの30分ほどのコンサートです。

https://www.youtube.com/watch?v=Jz70Mjs1lP0

ところで、沖縄の人たちは
現状を「沖縄差別」(故・翁長知事)と捉えています。

私の手元にすっかり色焼けしてしまった新聞切り抜きがあります。
1970(昭和45)年2月25日、朝日新聞埼玉版
「悪へ突走った沖縄少年
~県南部のひったくり
 集団就職後、職場を転々」

50年前の忘れられない気持ち悪い嫌~な記事です。
ことさらに「沖縄」
このすぐ後の3月末、竹芝桟橋から48時間の船で初めて沖縄へ。
もちろん、パスポートの時代です。

沖縄体験を語る時、いつもこの記事の事から話し始めているのですが、
大事なスクラップをなくしてしまったと思っていました。
ところが、昨日、古い写真をアルバムからはがして処分していたら、
なんと!そこに貼り付けてあったのです。
想わぬ収穫?でした。肩の荷を下ろしたような気分です。

私でさえこんな気持ちを覚える沖縄の現状
沖縄の人たちの言い尽くせぬ思いを想像しています。
(上記のコンサートを見てくれた宮城淳さん=元・会員、演劇教育賞受賞=は、
「県外でみんなの問題として沖縄戦のことを考える時間を作ってくれることに心強く感じます」
とメールをくれました。
市橋久生


 ◆沖縄の命は大切
  「陸上イージス」の配備撤回に続き
  ムダで危険な「辺野古米軍新基地建設」も撤回すべき

鎌田 慧(ルポライター)

 「民主主義は全員のコンセンサスは無理だから、そのときは多数決
で決めていく。決まったことに皆がそれに従っていく」
 安倍首相は20日、橋下徹元大阪市長のインターネット番組に出演。
「憲法調査会で反対派が大騒ぎしても、多数決で決めてしまったら」
と、橋下氏が早口で煽ったのに対するコメントである。

 民主主義の大原則は多数決というのが安倍首相の民主主義観で、
多数決で「躊躇(ちゅうちょ)なく進める」を美学としているようだ。
 が、それは短慮傲慢(たんりょごうまん)と言うべきで、民主主義は
少数意見をどれだけ尊重するか、熟慮と説得が基本でしょう。

 安倍政治が行き詰まってきたのは、数に頼り、多数で押してきたから
であって、自慢の長期政権がボロボロぼろをだして、慌てて国会幕引き
とした。
 閉会直前、唐突にでてきたのが、秋田県と山口県に設置が計画されて
いた「陸上イージス」の撤回。
 2基の購入費用や維持費をふくめれば6000億円、さらに改修費用に
2000億円。それも10年以上かかる、と指摘されていた不要、不急、
危険、ムダ。ついに河野太郎防衛相も「間違っている」と認めた安倍
外交破綻の証明。県知事や県民が猛反対し、断念に繋(つな)がった。

 沖縄県知事、県議会、県紙2紙もこぞって猛反対。ムダで危険な
辺野古米軍基地建設も撤回すべきだ。
「沖縄の命は大切」
     (6月23日東京新聞朝刊21面「本音のコラム」より)