矢部顕さんからいつものようにお元気なメールでの便りが届きました。
福田三津夫様
●小学校5年生は総合学習の時間にお米つくりをしています。
11月5日、稲刈りをして竿掛けをして、天日干しをした後、
11月11日、足ふみ脱穀機で脱穀し、唐箕で選別をしました。
籾摺をしたところ玄米60kgの収穫がありました。
写真を添付します。
私は稲作体験を指導する農家のおじいさんなのです。
●また、11月13日は、小学校6年生の亀山城跡清掃と歴史講話
がありまして、八丈島から贈られた蘇鉄を見ながら講話を
聴いてもらったその演題は「八丈島赦免花伝説」でした。
講話をする人は亀山城跡保存会事務局長の私でした。
レジュメを添付します。
●11月15日(土)は小学校の体育館で、五次元キーボードを駆使して、
ひとりでオーケストラの演奏をするコンサートがあります。
タイトルは「宇喜多家をめぐる歌物語」。
曲目は、宇喜多直家によせて、秀家によせて、豪姫によせて、などで
作曲も彼がしています。
●11月17日(日)には、亀山城跡プレーパーク(冒険遊び場)を開催します。
プレーパーク運動は、デンマークから輸入されたとのことで、その導入には
門脇厚司さん(『子どもの社会力』岩波新書著者、かつてラボで一緒に仕事
をさせてもらった)も関わっていたとのことです。
プレーパークというカタカナが気に入りませんが、なんのことはない、
私が子どものころに亀山城跡の林で遊んでいた遊びの再現です。
ということで、10月の忙しいお米の収穫作業が終わったと思ったら、
このところ、上記のような活動で忙しくしています。
矢部 顕
亀山城跡保存会子どもクラブ(浮田小学校6年生)
亀山城跡清掃と歴史講座
八丈島赦免花伝説
―亀山城に移植された蘇鉄に花が咲いた―
2024.11.13.
亀山城跡保存会事務局長
矢部 顕
1. 八丈島から蘇鉄が贈られてきた
①贈り主 宇喜多秀家顕彰会「八丈島久福会」
②植樹式 2019年(令和元年)10月14日
③蘇鉄に花が咲いた 2019年11月
2. 八丈島赦免花伝説
①秀家遠島(1606年)以降、260年間で1898人が流罪で八丈島へ島流し
②宗福寺(秀家菩提寺)の蘇鉄に花が咲く―赦免状が届く前触れ
③文政年間69人、天保年間41人、弘化年間64人、嘉永年間34人、・・・
計10回 計741人に赦免状が届いた
④しかし、秀家、その末裔には赦免状は届かなかった
⑤明治政府による明治元年の恩赦によって
3. 加賀前田家の支援
①豪姫の八丈島への同行は許されず、実家の加賀前田家に戻った
②豪姫の秀家への食料支援の計画は、徳川から最初許されなかった
③豪姫のキリスト教棄教が条件だった
④江戸時代260年間、前田家は食料を送り続けた
日本の歴史上たぐい稀な出来事
4. 宇喜多家の家老・明石掃部
①謎のキリシタン武将 黒田官兵衛の影響?
②城下の民2000人?を洗礼
③豪姫のキリスト教への帰依は?
③秀家を支えた後までも
④大坂の陣にキリシタン武将として参戦
5. 秀家生誕450年を記念して
①子どもの交流
秀家生誕の地の浮田小学校と秀家終焉の地の
八丈島大賀郷小学校との交流が始まった
②360年の時空を越えた
生きた歴史が続く