矢田寺に行って来た。奈良の矢田寺の別院だ。
人間の苦を引き受けてくれる「代受苦地蔵」で有名。
寺町通の三条の角にある。商店街の中で雨に濡れずにお参り出来る。
まさに、町堂の趣だ。山門もなく通りからでも拝める。通りがかりの人たちが、そっと手を合わせて通り過ぎる。
ロスタイム無しである。「わざわざ感」がない。時間と手間のかからない?良いお寺だ。
年末の京都は、大根炊き、カボチャ供養、こんにゃく炊きなど、暖かい炊き出し供養が、目白押しだ。
カボチャは、関西では、なんきんと言う。
冬至には、このように「ん」の二つ付く食材を7つ食べる。
なんきん 南京
きんとん
きんかん
れんこん 蓮根
ぎんなん 銀杏
かんてん 寒天
そして、うんどん。(うどん)
まさに「運」をつかむのだ。
六波羅珍皇寺の迎え鐘に対して、矢田寺の送り鐘として有名。
狭い境内に、もう一人一生懸命写真を撮っているご婦人がいた。
会社の社内報に使うのだと、代受苦地蔵を撮影している。
人のあらゆる苦労を引き受けてくれるありがたいお地蔵さんだ。
会社の苦労を受け止めてもらいたいのか?聞いて見た。
「そうです。労務管理が無茶苦茶な会社なので・・・・。セクハラ・パワハラも茶飯事です。」
「大変そうですね。あなたも被害者なんですか?」
「そうです。長年上司のセクハラに苦しんでいます。肉体関係を強要され、自分のマンションから通えと言われました。」
「・・・・・・。」
「妊娠が発覚したら、結婚を迫られ、今 会社を休んでます。ええ、産休ですね。」
「それって、幸せ?」
「でも、家賃の半分を出すように言われて、今までの事を会社にぶちまけてやりました。」
「・・・・・・・。」
「嫌々付き合った事、無理やり犯された事、無理やり同居さされた事、無理やり妊娠さされた事、無理やり家賃払わされた事。」
「・・・・・・・。」
「ずっと嫌だったんです・・・。」
「さようなら・・・・。」早々に走って逃げる事にした。
本日報道の、ある市長のセクハラ事件。案外こんな経緯じゃないの????
妄想が止まりません。