主な登場人物
四角社長 スモン石鹸株式会社社長 先代の急死により急遽就任 人柄は良いが統率力に欠ける。
高嶺の花 専務 平成の有名なトップセールスマンからいきなり役員になった。超人気者。被害者の上司。
高嶺の岩 社員 この事件の被害者(モンゴル人)
白鳳 現役 トップセールスマン 数々の販売実績を誇る超セールスマン(モンゴル人の領袖)
亜麻 現役 トップセールスマン 速攻販売の男 この度の加害者(モンゴル人)
赤龍 元社員 トップにはなっていないが、モンゴル人社員の先駆け(自称モンゴル大統領補佐官)
朝日富士 役員 亜麻の師匠 元トップセールスマン 正統派の人格者
鶴龍 現役 トップセールスマン おとなしく目立たない存在 今はお客さんの信頼は薄い。(モンゴル人)
茨城の里 現役 トップセールスマン 日本人待望のトップ。苦労の人だが、トップに登りづめる為に無理をした。
⑥加害者の依願退職
亜麻の上司の、朝日富士さん。日本人トップセールスとして孤高を貫いた人だ。
親戚の葬式の時の写真
トップセールスマンが、退職する場合は社員にコメントを発表する。まだまだ営業力に衰えが見えない亜麻は、
無念のコメントとなった。その内容は、会社と顧客の皆様に多大なご迷惑をおかけした事、
今までお世話になった上司とその奥さん、そしてモンゴルで支えてくれた後援会の皆様に謝罪した。
これだけの営業マンには、後援会があるのだ。問題は、被害者である後輩には、謝罪の言葉がなかった事だ。
「礼儀礼節を無くした後輩に、注意するのは先輩の務めだ。」と主張した。
それはあたかも、その後輩が礼儀礼節に欠けたがゆえに仕方なく、手が出たと言わんばかりのコメントだった。
マスコミは一斉に、仮に自分の会社で、後輩に説教している時に、彼がスマホをいじっていたらどうする?と、
議論になり、それは高嶺の岩が悪いとなった。
それでも暴力は許されないと、民主派の評論家は言うが、世間の空気感は亜麻に傾いた。
しかも、高根の花専務が、マスコミにも会社にも無言でいる事と、被害者である高嶺の岩の居場所が全く分からない事で、
憶測が憶測を生んで大混乱となった。
高根の花専務とお母さん。母は、元セールスマンの妻だった。
スモン石鹸のお陰で、いまだに美しい。
しゃべり続けるマスコミと、何も言わない高根の花との対照が見事に際立った。
そこに、モンゴルからこの会社のOBが来日、大統領の顧問という赤龍が、一層混乱を招いた。
続く