昨日から、フルタイムの会社勤めが復活した。
何年ぶりか、自宅から暗いうちに起きだしてバス・電車にて出勤している。
大阪の本町まで、1時間。今までの生活が一変した。
大阪に通うのは、20年以上前だ。こんなに人が多かったか?
地下鉄も女性専用車が出来たとは言え、危険な乗り物だ。
決して、若い女性のそばに行ってはならない。寄らないよう、近寄らないように用心して乗る。
難波から心斎橋、そして本町までは一番の混みゾーンだ。
決して自分で近寄らない、自分の意志ではない。しかし、
左のおっさん、右のお嬢さん。なぜか右に右に寄ってしまう。
自らの意志ではない。こういう場合は、両手をあげてふしだらな意志の無い事を示す必要がある。
手を上にあげたその瞬間。そのお嬢さん、私を睨みつけて、「・・・・・。」
不潔なものを見るような視線。その時、大きく揺れた。
「痴漢です・・・・・・。」お嬢さん、大きな声で周りに叫んだ。「誰が痴漢だ?」
お嬢さんの視線が、こちらを向いている。「・・・・・。?」
「あんた、触ったでしょう。」一瞬、何が起こったのか分からない。
周囲からも視線が注がれる。駅に着きホームに降りて、無視して行こうとしたら、周囲が「許さないぞ・・。」という視線。
冤罪だ。一瞬にそう思ったが、どうするか頭に浮かばない。
すぐに駅員が来て、部屋に連れて行かれた。そして、すぐに警官がやってきて、尋問だ。
やっていないことを証明するのが、こんなに難しいのか・・・・・。
お嬢さんは? 何?ショックでしゃべれないらしい。
んな!あほな?
ワシの社会的地位は?家族は?友人は?孫は?・・・・・。
「起きて!!遅れるよ。」家内の声・・・。目覚まし時計が聞こえなかった。
夢の中でも、妄想が止まりません・・。