遂にマスコミが、連日スモン石鹸問題を取り上げた。何も出来ない経営陣への批判。
強引な販売を続けるトップセールスマン白鳳への批判。
それを改革しようとしている高嶺の花専務への賛美。こんな図式だ。
しかし、なにも発言しない高根の花専務にも、疑問の声が出始める。スモン石鹸の先輩役員が、
高嶺の花専務の自宅に説明を求める為に訪問を繰り返す。その様子をテレビが報道する。
同情がその先輩役員に集まる。しかし、高嶺の花専務は、報道陣の前を無言で行きかうのみだ。
取締役会の冒頭の様子が、テレビに映る。高根の花専務が、社長の目の前で踏ん反り返っていた。
真っ当な人間がする事ではない。しゃべらない事にも限度がある。という声。
「警察に届けたので、私は申訳ないが会社への説明は、警察の調べの後にしていただけませんか。」これだけの事がなぜ言えない。
マスコミにも、説明すれば済むことだ。真っ当な人間の所業ではないと、マスコミも批判するのだが、一部の民主派の評論家は、
改革の為にはこのくらいの覚悟が必要だと弁護している。そのような時、
遂に会社側の実態調査の報告が発表された。驚くべき事実が判明したのだ。
続く