11月になって、感染者数の急増!
コロナ第三波がやってきた。
前回、11月1日~11月15日の11月前半をまとめてみたのですが、後半はそれ以上の増加であった事がわかりました。
毎度のごとく、NHK特設サイトのデータを月別に集計したものです。
その推移をご覧ください。
まずは感染者。(単位 人)
11月半ばで8月の半分でしたが、なんと過去最高で、今まで最高だった8月の1.5倍。
これを見ると、かなり危険・・・
と思うのはまだ早いですね。
さて、検査数はどうかというと・・・(単位 検査件数)
8月の1.3倍ぐらいです。
「危険なくらい増えているのを裏付けているように見えるが・・・」
と思われるでしょうね。
では、今回初めて出す、感染者人数と検査件数の比率のグラフをご覧ください。
これは、感染者人数を検査件数で割ったものです。(単位 %)
いかがでしょうか。
検査自体が間に合わないと大騒ぎした4月とほぼ同じ。
(5・6月は検査しても陰性の人が多く、低い比率です)
11月の検査数自体が4月と同数と仮定したら、おもてに出る感染者数は12,000人程度になるわけで、そうなると感染者数は4月と同数 と言えなくないですか?
逆に言うと、4月も今と同数の検査をしていれば、感染者数に限って言えば11月並みの4万5千人ぐらいいた、と言えるのではないでしょうか。
ただ、4月以上に危険、と言うわけでなく 同様に危険 な状態になっているのは事実でしょう。
死者・重傷者がそれを表しています。(単位 人)
4月とほぼ同じ人数が亡くなっています。
重傷者は4月のデータは有りませんが、死者と似た推移傾向に有るので、同様と考えて良いでしょう。(単位 人)
※5月は7日以前のデータは有りません。
さて、私の見解です。
感染者数は4月でも潜在的にいて、実際は現在と同じ位だった、と考えられます。
ただ、この時は「緊急事態宣言」による自粛が有った上で、この状態だった と言えそうです。
重傷者・死者は当時に比べて医療関係者の努力(設備の拡大・人材の確保等、全て含んで)少ない状態で済んではいます。
逆に言うと、今回このまま「緊急事態宣言」を出さずに乗り切る事ができるか? と言うところでは無いでしょうか。
今出さずにいる理由は、「コロナのせいで生活ができなくなって死ぬ」可能性が高くなっている人達が多い為、経済活動を止めない様にする必要が有るからでしょう。
個人的には 再び緊急事態宣言を出して自粛させ、GOTOは中止してその費用を生活援助に充てるべき だと思いますが、それをしない(できない?)理由はわかりません。
感染者数累計は148.989人で、これは昨年2月時点でのインフルエンザ感染者数の半分でしかありません。
しかし、死者の累計は2,152人で、昨年2月のインフルエンザ死者の650人の3倍強。
インフルよりも感染のリスクは少なくても、感染したら重症化する可能性は高いと言える新型コロナ。
少なくとも、国がGOTOを止めないとしても、自分の意志で「今は危険だから止めよう」と判断はすべきでしょう。
国に責任を押し付けたところで、コロナにかかって死んでしまったら、自分が損するだけですからね(汗)