一昨日、東北新幹線の郡山駅で、こまち号がオーバーランして長時間不通になる事故が有った。
当初は事故の内容を詳しく聞いていなかったから、「何でこんなに長く復旧しないでいるのか?」と不思議がっていたけど、かなり危険な状況だったようだ・・・(^^;)
雪の影響か 東北新幹線が500mオーバーランの緊急事態 スピードで「車両が傾いている」一体何が?|TBS NEWS DIG
この列車は本線から停止線に分岐してホームに入り停車する予定だったのだが・・・。
まず、分岐ポイント上で明らかにオーバースピード。
無事ホームに向かって進入できたものの、仮にここで脱線でもしていたら、ホームに激突していた可能性が有る。
次に、オーバーランして本線上に戻ってしまっていた。
ここで出発側のポイントが壊れなかったみたいだから、ポイントは本線側に開いていた模様。
ポイントが本線側になっていたら、ここで無理な力が働いてこちらでも脱線した可能性が高い。
最後に、後続の通過列車が来なかった事。
本線上で停止してしまっていたら、後続の通過列車は当然緊急停止するわけだが、後続の通過列車も雪でブレーキが効かない状況に陥ってしまっていたら、ホームの位置で止まれないよね・・・。
追突していた可能性が高い・・・(^^;)
これらを考えると、オーバーランだけで済んだのは、運が良かったのかもしれない・・・。
因みに、原因は雪が車輪と線路の間に挟まって「滑走」してしまった事らしい。
車で言えば、急ブレーキをかけてタイヤがロックして滑っている状態。
乾いた道路ならまだしも、濡れている道路ではタイヤがロックしたら停止距離が長くなる。
(だから、ABSなるシステムが普及したわけだが、決して「制動距離を短くするシステム」では無いからね、お間違えなく・・・)
非常ブレーキを掛けたところで制動距離を短くできたかと言うと、「滑走」している場合は返って車輪がロックしてしまって、逆効果になる可能性が有るそうだ。
新幹線は基本自動ブレーキ。
ホームに停車する段階で運転士が手動ブレーキを操作する様になるので、今回は新幹線の自動ブレーキの段階でスリップしてしまった、と言う事らしい。
本来であれば、仮に運転士が何らかの理由で運転不能の事態に陥った場合でも、きちんとオーバーランせずに止まれるシステムになっているそうだ。
現時点では運転士のミス、と言う事では無いらしい。
幸い大きな事故に発展しなかったから、今回の事故原因を究明して、再発防止につなげてもらいたいと思う。
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