エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

デジブック 『余寒・・・空の碧』

2012年02月13日 | ポエム
このデジブックは、ぼくの所属する「からまつ句会」の同人である立花さんの句で構成したものである。
加えて、立花さんはぼくが参加する句会「ほとけ泥鰌句会」の責任者である。

有難いことに、ぼくのブログを訪問して下さり写真に俳句をつけ加えて下さった。
その句である。

後ろの二つの句は、2007年8月号に掲載されていた句である。
三春滝桜(福島県)への吟行で詠まれた句であろう。
感性の輝く俳句である。



デジブック 『余寒・・・空の碧』




立花さんは、個性の強いメンバーをほんわりとまとめておられる。
主宰も信頼されていると感じられるのである。

朧梅のような女性である。





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     荒 野人

抱き地蔵と無縁仏

2012年02月13日 | ポエム
以前に紹介した寺院であるけれど、春浅き日に再訪した。
川口市安行にある興禅院である。

この日、空は鮮やかであった。



ぼくは空を愛で、かつ心の大きな人を愛でた。
美しい日であった。



空と雲は遊弋し、流れている。




       興禅院「抱き地蔵」の前で

      春が萌え人変われども地蔵かな       野 人




抱き地蔵である。
この禅寺には巨木があって、その数本の巨木では石を抱いたまま時間が過ぎているのである。




       興禅院「抱き地蔵」へ捧ぐ

      木に抱かれ時空に抱かれ涅槃かな      野 人




長い長い時間は無為に過ぎ去ったのではないと思う。
人の営みの雄大さもまた、時間の経緯を必然とするのである。



無縁仏の最前列と二列目の地蔵に、丁寧に赤い前掛けがかけられているのである。
その人の営みすら、美しい。




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     荒 野人