寒木瓜の花は、淡淡として在る。
寒木瓜は、温暖化によって年中花をつけている印象がある。
けれど、季節のメリハリ俳句によって担保するしかあるまい。

とりわけ、寒木瓜の花は淡淡としている。
けれども、赤い寒木瓜の花は君の唇だ。

「寒木瓜や淡ゝ時空駆け抜ける」

こうして、ぼくは寒木瓜を愛でつつ時間を超えてゆくのだ。

そう、時空の旅人となって思いを語彙に馳せる。
言の葉を紡ぐ事の難しさに打ちのめされつつ、句作を続けるのだ。

哀しくも、歓喜に満ちた刹那を享け留める。
手の平が、充血するほど刹那は重たいのだ。
荒 野人
寒木瓜は、温暖化によって年中花をつけている印象がある。
けれど、季節のメリハリ俳句によって担保するしかあるまい。

とりわけ、寒木瓜の花は淡淡としている。
けれども、赤い寒木瓜の花は君の唇だ。

「寒木瓜や淡ゝ時空駆け抜ける」

こうして、ぼくは寒木瓜を愛でつつ時間を超えてゆくのだ。

そう、時空の旅人となって思いを語彙に馳せる。
言の葉を紡ぐ事の難しさに打ちのめされつつ、句作を続けるのだ。

哀しくも、歓喜に満ちた刹那を享け留める。
手の平が、充血するほど刹那は重たいのだ。
荒 野人