さて、旅の半分が移動というハードスケジュールの「ロマンチック街道の旅」
欲張りな日程をさらに欲張り、午前中のパリ観光から午後はヴェルサイユ宮殿へのオプションツアー
これがまた大変でした
ホテル送迎の日本語ガイド着きミニバス(8人乗りのワゴンタクシー)を予約したんですけど
ツアー予約の際に申し込まずに、直前に自分でオプションを手配したところ、ファクスの仮申込書でOKということでした。
ツアーのみなさんや優しい添乗員さんと別れて、カフェでバゲットサンドの昼食。
パリの雨の中、ママと二人でちょっと心配でもママの手前、だいじょうぶよ~って感じで
パリのツアーデスクに提示したところ、かわいいパリジャンヌが電話でバス手配会社に確認してくれました。
ところが、何度電話しても出ません。はらはらどきどき
やっとつながったかと思ったら、「この用紙では乗車できない」「バス会社のチケットを発行してもらってきて」
え~~~~~~~っそ・そ・そんな~
「だって日本ではこの用紙で大丈夫と言われた」と何度もかけあったが、「これじゃ乗れない」
「歩いて1分のところにバス会社があるから、そこで発行してもらってきて」というじゃあありませんか
うううう・・・これじゃあ、らちがあかないと地図をもらって、「ママ、ちょっとチケットをもらってくるから待っててね」
なるべく落ち着いて言ってバス会社に脱兎のごとく走りました。
さて、実はここからがさらに大変でした。
ドアを開けたとたんラテンアメリカ系、アジア系の男性客がカウンター越しにおばさま2人とかけあっていました。
じつは、その日は聖マリアの日(マリア昇天の日あ)で国民的休日
ただでさえ働く人が少ないのに、世界中から観光客はパリに
当然、出勤している労働者はクレイムに追われることに・・・なっていたんだと思います。
しかし、私たちの乗車時間は刻々と迫っています
おばさまは電話をかけながら「やってらんないわぁ~」「なんでぇ」って感じ
「さて、あなたは一体なぁに」
「実は、ツアーデスクではチケットの発行がいると言われたんです」
「時間がないし、ママが待っているから急いで!」
「わかったわよ~」って電話してくれたんだけど、残念ながらフランス語で分からない。
こんなことなら、大学でちゃんとフランス語やっとけばよかったなぁ
と、しょうもないこと考えながら、
「ママは77歳で、これがママの最後のパリ旅行になるの。お願い!!」とおばさんに頼みこみました。
「あらぁ そうなの。いいわよ」とにっこり笑って、電話をおき、
「大丈夫、チケットがなくても乗車できます。ドライバーがママをピックアップして車に乗せてくるから、
あなたはここで待っていればいいのよ」
ありがとう~~~~
でも、ママは知らない人の車には乗らないよね~
そうよ、「知らない人に声をかけられても返事しちゃだめよ」ってくどくどと念を押してきましたから・・・
「ご親切はとてもうれしくて、ママの分も感謝します。でもママは車には乗らないと思うの。
だから、これから私がデスクに迎えに行きますと、伝えてください」
「え~っ (せっかく親切に迎えに来てもらうように言ったのに)、もう、しょうがないわぇ」
って多分言ったんだと思います。両手を広げて、肩をすくめながらもう1度電話してくれました。
ということで、また脱兎のごとく走ってツアーデスクに
そしたら、きゃしゃなフランス人の男性が流暢な日本語で話しかけてきました。
「あ~ぁ よかった」とやっと二人で乗り込むことができました。
旅の教訓:ツアーは旅行会社で相談して手配してもらうこと
それでもオプションに当たり外れ(とくにミールクーポン)があります。
ちなみに、ガイド兼ドライバーは大阪弁なまりの日本語を話す青年でとても優しく、庭園の案内もあり、
オプショナル・ツアーとしてはでしたよ。
さて、ヴェルサイユ宮殿は、「見れば、なぜフランス革命が起こったのか、ものごとには必ず理由があることがわかりますよ」と
午前中の在パリ日本人のマダムが語った通り、絢爛たる歴史を証言していました。
毎夜、舞踏会が開かれたガラスの間
マリーアントワネットの寝室です
すばらしい絵画がそれぞれの間に飾られています
ヨーロッパに行くと日本人が驚くことに美術品がガラス張りでなく、触れられるところに飾られています
写真も自由にとることができます
観光客が満員電車並みにいましたが、半数近く(もっと?)は中国人でした。しかもみんな若い。
今日のニュースでGDP第2位と報道されていましたが、まだまだこれから伸びる国です。
で、しかし、美術品をみるんではなくて、写真を撮ること、自分たちが中心でした。
そのために、後から来る人を平気でとめて写真の前でポーズをとったり、額を持ち上げるポーズでとったり、
今の時点ではちょっとひんしゅくをかう場面もありましたね。
でも、これから視野を広げ、人材も育っていくこと、そのエネルギーを感じさせました。
思い出すだけで、疲れるけど、この日のことはママには未だに秘密です。