10年ぶりに訪れた碌山美術館は
依然としてしずかなたたずまいでそこにありました
輝く夏の光の中で
森閑として
暑さもわすれるような
濃い緑の影をうつしている
ロダンの考える人を見て衝撃をうけ
絵画から彫刻の道にすすんだという
入口にあった「労働者」の像は
賞を得たのちに
足と左腕を切り取ってしまったのだそうです
ヨーロッパ留学中に
戦争勃発を察知した彼は
開戦に強く反対したという
新宿・中村屋のサロンに
芸術家の卵たちが集っていたこと
そこで大量の喀血をして碌山はなくなるのだけれど
時代とまちの空気を感じることができました
2階の図書室からテニスコートが見える
ボールをうつ音と練習に励む青年たちの声が響く
時が流れてもかわらないもの
変わっていくものが交錯したような時間でした
碌山美術館:長野県大糸線「穂高駅」から徒歩7分
美術館前のおそばやさん「寿々喜」さんのおそばも秀逸だそうです
それは次回の楽しみに