紺のカシミアのコートを着たおじさんに、「いつまで経っても荷物が出てこないんです」とパソコンで調べてもらいました。
でも、すでにどこにあるか分からなくなっていたんだね…。
おじさんは、若者2人を呼び止め、格納庫を見に行くように言ってくれたけど、これも時間のロスだった。
やっぱりフランスなんだなあと思ったのは、2人が帰ってきて報告してたので、分かったら呼ぶだろうと思っていたら、そんな気配もないので、「何かわかったの」って聞いたら「アー、そうだった」と思い出したように、「お気の毒だけど、荷物はなかったようです。どうしても探したいと言うのなら、探しますが、なんせ、雪で空港は混乱していて、5000個の荷物を移動させているので、いつ発見できるか、皆目見当がつかないんですよ。プラハ行きの飛行機には必ず乗せることをお約束します」
すでに、9時過ぎ、夫もはらはらしてるし、さすがに疲れて「早くホテルにいきたいなあ」と思い始めました。「でも、荷物がないと、着替えもできない」というと、人差し指を立てて、洗顔セットを2つ抱えて出てきました。
「これは無料のサービスですので…」
こんなの日本じゃありえないよね…と思ったけれど、「パリに一泊できる」と自分を励まし、ホテルの送迎バスに向かったのでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます