父が亡くなって6年が過ぎ、先週7回忌の法要が無事に取り行われました。
久しぶりに全員集合
母、3人姉弟の夫婦と子ども(孫)世代は3人姉弟の長女家族4人と二女は夫と来年3月出産予定、弟はまだ独り身
2歳から79歳まで、総勢14人となりました。
両親との縁の薄かった父としては家族円満のにぎにぎしい法要を喜んでくれていることでしょう。
父と体型の似ている夫は実家に帰るたびに父のお下がりをいただいてきます。
一昨年はチェックのウールのジャケット
「あたたかいね~」と喜んでポケットに手を入れたら新聞の切り抜きが入っていました。
千葉日報が第29回千葉文学書と第27回児童文学賞を募集している広告を手でちぎって折りたたんだものでした。
バブルの崩壊とともに仕事にゆとりができてマイペースになった父が心の片隅にとめた文学賞
波乱万丈の人生を乗り越えてきた父にとって、「文学」は別の世界のことになったけれど
だから逆にいつまでも夢のままに消えることなく
心にとどまっていたのでしょう
田舎の秀才は都会では平凡な学生にすぎず、文筆業が貧しい両親を養う糧にならないことを学んだ父は
ひたすら高度経済成長を築き上げる働き蜂としての人生を生き抜いたのです。
「残った財産は家だけだ」というのが口癖だったけれど、
もうひとつ、お金では買えない財産がいつまでも残っていく
そのことは照れくさくて口にできなかったのだと
今になってしみじみと思うのです。
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