思うとおりに歩めばいいのよ―ターシャ・テューダーの言葉 メディアファクトリー このアイテムの詳細を見る |
天気 花見したいのに春の嵐
ターシャ・テューダー : 思うとおりに歩めばいいのよ
を、読みました。
去年NHKのBSドキュメンタリーで初めって知ったおばあさん。
アメリカ東部、バーモンドの広大な農地に一人暮らしのおばあさん。
今年で91歳で、アンティークな家具や道具に囲まれて
実際、ほとんど電気を使用せずに生活しているおばあさん。
自然を愛し、沢山の草花に囲まれて、自給自足をしながら
長い冬はひっそりと、窓のそばで絵本を描いているおばあさん。
それが、ターシャ・テューダーその人です。
彼女は、もともと富豪の娘で父は著名な建築家
母は画家で、家に出入りしている両親の友人といえば
マークトゥエイン、アインシュタインなどそうそうたる人物達です。
15歳になったら、鳴り物入りで社交界デビューというのが
その当時の彼女の周りの常識だった事でしょう。
しかし、彼女はちがいました。
美しいドレスと、地位と名誉のある男性との結婚よりも
自分の農場が欲しいと思っていました。
15歳のとき、自分の牛を与えてもらい、自活したのです。
型に嵌らない、徹底した自分主義のターシャに
強い憧れを感じました。
もしも、15歳で社交界にデビューして、大富豪と結婚したとしても
きっと世界大恐慌の時代に、一文無しになったはずです。
結局彼女は、自分のしたいことを着実に手に入れるために
常識や、世論などを無視して、コツコツと着実に努力を重ねました。
「今の農場を手に入れるのに30年かかった」と
語っていますが、「必ず手に入ると思っていた」とも語っています。
欲しいものが明確で、そのための努力を決してやめない。
夢を現実にする最強のプロセスを、実践してきたある老婆の
シンプルで、力のあるつぶやきを集めた一冊です。