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天気 ちょっとホコリっぽいけどいい天気
吉田修一 著 : 長崎乱楽坂
を、読みました。
時は昭和の真ん中辺り。
長崎の町に住む、一人の男の子が一人の男に成長する
までのお話。
三村家は男達の棲家でした。
背中に鮮やかな刺青を施した、威勢のいい男達が
大勢住み込んで、毎日賑やかな宴が行われました。
そんな中で主人公はもの心がつき、大きくなります。
男達の賑やかな宴と、その終焉。
男の子が男に成るまでのお話。
逃げ場をなくした男達のエネルギーが彷徨う物語。
こんな大真面目な物語も、書けちゃうんだね、吉田修一。
と、大いに感動した純文学作品でした。