天気 昨日に引き続ききれいな空
おくりびと(映画)
を、みました。
モッくん演じる大悟は、やっとつかんだオーケストラの、チェロ奏者の職を
あっけなく失い、妻の美香と故郷、山形に戻ります。
旅行会社と思って訪ねた会社NKエージェントは、納棺の仕事を請け負う会社でした。
月給50万即採用で、考える余裕もなく始めた納棺の仕事。
最初は人の死に戸惑い、穢れた職業のような気がしてならなかった大悟。
それゆえ愛する妻には、仕事の事を言い出せずにいました。
しかし、死と向き合いそして仕事と向き合い、巡り合った天職を貫こうと決心します。
その演技で、がっかりすることが全くない、素晴らしい俳優の一人
笹野高史が、銭湯好きのおじさんを好演。
こんな役者さんが出る作品に、ハズれがあるはずがない!
毎日私たちは、命をいただいている。
死を蔑むなんて、本末転倒。
「うまいんだよな、困ったことに。」この台詞なぜか心に残りました。
音楽はご存じ、久石譲。
先日のコンサートで、ナマで聞いたんですけど
やっぱ、私が思うに一番ドラマティックな音を出す楽器というのは
チェロなんじゃないかなと。
山形の美しい山々を背景に、流れる美しいチェロの音色とメロディーが
物語とぴったりとマッチして、音楽最高でした。
物語に半分、音楽に半分泣かされました。
実は私、納棺はしたことありませんが、湯棺は経験したことがあります。
・・・・犬ですけどね。
さっきまで生きていたまだ温かさの残るワンの体を、
きれいに洗ってフワフワに乾かしたことが、何度かあります。
怖さとか、気持ち悪さとか、不気味さとか、不思議と感じないんですよね。
ただひたすら、きれいになって天国に行って、
好きなものたくさん食べて、たくさん遊んでねと、何度も心の中で
つぶやきながらきれいにするんです。
飼い主さんも、フワフワになった姿を見て、本当に安心してくれます。
多分、主人公と同じ気持ちだと思いました。
犬なんかと比べて、失礼かも知れませんが。
今年一番の映画やね(他にはあんまし見てないけど・笑)
余談 : チェロって1800万もすんの??有泉君のはいくら??