マダムだもの (幻冬舎文庫) | |
小林 聡美 | |
幻冬舎 |
小林聡美 著 : マダムだもの
を、読みました。
10年前の著者のエッセイ。
脚本家三谷幸喜との結婚生活や、猫や犬に囲まれた日常など
女優でありながら、まるでその特殊さを感じさせない
マダムの日々の生活を綴った一冊。
小林聡美って、幼い頃から役者をしていて
派手ではないので、なんとなく見過ごしてしまいがちなんですが、
とても聡明で、ユニークで、忍耐強さが自慢(らしい)の
素晴らしい女優さんだと思います。
しかし、彼女にとっては、役者の仕事が
特別だとは思えないそうなんですよ。
どちらかというと、派手とは対極にあるという意識みたい。
マダム小林と仲良しらしい、尊敬する小泉今日子も
まったく同じようなことを言ってたんですよね。
ちょっと変わったところはあるかもしれないけど、
決してみんなが思う、特殊な仕事ではないと。
人からいろんな特別な待遇を受けたり、また逆に
嫌な目にあったりするのだろうけど、それでもなお
自分は普通の生活者なのだと、強く感じているその感性こそが
彼女たち二人を、ゆるぎなく輝かせている理由かも?
だから、普通じゃないんだな。カッコいいな~。