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快挙 |
白石 一文 | |
新潮社 |
天気 33度はもはや秋?
白石一文 著 : 快挙
を、読みました。
主人公は、プロのカメラマンを目指し夢を追っていた。
バイトの前に被写体を探して、
月島の街をぶらぶらしていたその時に
運命の人と、出会ってしまう。
程なく、一緒に住み始め入籍する二人は
激しく愛し合い、絆を深めてゆくが
妻の流産、妻の故郷の震災、主人公の失業と混迷
そして、裏切り。
運命の出会いを果たしたかのように見えた二人の
結婚生活を淡々と描いた作品。
良く結婚する前に、貫禄のあるマダム達から
「結婚なんて、楽しいのは始めのうちだけよっ!!」
という感じの苦言を、沢山いただきました。
これと言って結婚式や、まして結婚生活に
なんのロマンも抱いていなかったのにも係らずです。
今思えば、彼女たちは私にアドバイスしていたのではなく
ただ、自分の現実を話していたんですね。
そんなことばかり、周りから言われ
彼と結婚して、私は今でも楽しくやってます。
子どもも一人しか生まなかったし
それ相応の楽はしているのですが
肝心な伴侶との信頼関係が
決して損なわれていない事が
19年間、概ね楽しくやれてる、要因なのだと思います。
と云う事で、白石一文のストーリーよりも
よっぽど私の方が“快挙”なのでした