![]() | 拳の先 |
角田 光代 | |
文藝春秋 |
角田光代 箸 : 拳の先
を、読みました
日本中のボクサーのバイブルとして語り継がれるであろう作品
『空の拳』のその後を描いた作品
ボクシング雑誌の廃刊と共に、憧れの文芸部に移動した空也は
あれ程熱くのめり混んでいたボクシングと、いつしか距離が出来ていた
めでたく彼女も出来、仕事も順調な空也だったが
また少しづつ、ボクシングとの距離が縮まってゆく
ゾンビキャラを演じ続ける実は好青年ボクサー、タイガー立花や
運動音痴ながら黙々と練習を続ける小学生ノンちゃん
世紀の天才少年ボクサーの岸本
様々な人々を、ボクシングを通して見つめる空也は
1つの疑問を感じ始める。
『その先にはなにがあるのか?』
ボクシングエンターテイメントの第2弾長編小説
私が最近感じ始めていた疑問が、この本に書かれていて
興味深く読みました。
身体を酷使して、お金にもならないのに
「ワタシなにやってんだろ?」最近自分のやっていることに
そんな疑問がつきまとっていて
それは、一緒に暮らしている家族が諸手を挙げて応援してくれるので
尚更疑問は深まるばかりでしたが
この本を読んで、結局はその先に何があるか見てみたいんだなと
了解することができました。