天気 まだ続くのか?残暑!ちょっと暑いよ
レイチェル・カーソン 著 : センス・オブ・ワンダー
を、読みました。
レイチェル・カーソンといえば、やはり【沈黙の春】ですよね。
ぼんやりと内容を知っていますが、あまりにも恐ろしすぎて、
未だに読んでません。
わたし、環境破壊と、戦争って小さな頃から、恐怖に凍り付いてしまうんです。
その理由が、大人になってわかったんですけど、どちらも私と同じ人間が
生み出している現実じゃないですか?
アウシュビッツで大量虐殺とか、ホントにやった事なんですよね。
てことは私も大量の中に混じって、殺されちゃうことがあるかもしれない
って事ですよね。実際あった事なんだから・・・・と、思うわけです。
【沈黙の春】は、アメリカが大量生産の時代へ突き進んでいた
60年代の作品で、進む環境破壊を危惧し、やがて来る地球環境の破壊に
警鐘を鳴らしている作品・・・のはずです。
年々この本の、評価は高まり、今本当に彼女の鳴らした警鐘が、
沢山の国で響き渡ろうとしているようです。
現実逃避型の、私は怖くて、この本を読めずに、しかしずっと彼女の名前を
忘れることが、出来ませんでした。
この本は、娘キャンディーのお友達のお母さんが、おススメ図書第1弾として
貸し出してくださった本です。
作者の名前を見たときは、『怖かったら、どーしよ』と、焦りましたが
読んでみると、とても優しい雰囲気に溢れた本で、ホッとしました。
この本は、 「自然界のものに対して、常に感じる心を持ちましょうよ。
子どもに対して自然教育を、どう施してよいのか分からないというご両親
なにも、難しいことはありませんよ。一緒に感じればいいんです。」
という事が、書かれています。
私の住む、福岡市の郊外でさえも、存分な自然を感じることは
難しいのですが、私なりの解釈で、感じようとする意識を持ち続ける ことが
大事なんではないか?と思いました。
それが、結果的に豊かな感受性をはぐくむのでしょう。
この本は、作者が亡くなる間際に書いていた原稿を、出版したそうで
遺作となるそうです。
【沈黙の春】の印象が強い作者ですが、つまりはこういうシンプルな事を
伝えたかったのではないでしょうか?
作者の印象が、わたしの中でガラリと変わった作品でした。