ファチマの聖母の会・プロライフ

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シスター・ルシアの手記の日本語訳  III. ジャシンタの病気と死(続き)4. アルジュストレルへ戻る

2017年07月06日 | ファチマ シスタールシアの手記
シスター・ルシアの手記の日本語訳(続き)

ポルトガル語原文は次で読めます。
MEMÓRIAS DA IRMÃ LÚCIA I
Compilação do P.e Luís Kondor, SVD, 13ª edição, Outubro de 2007


英語訳は次にあります。
FATIMA in Lucia's own words (Sister Lucia's Memoirs)
Edited by FR. LOUIS KONDOR, SVD., 16th edition, July 2007

フランス語訳は次にあります。
MEMOIRES DE SŒUR LUCIE
Textes édités par le Père Louis Kondor, SVD, Septième édition, septembre 2008


この日本語訳は「ファチマの聖母の啓示 現代の危機を告げる ルチア修女の手記」(ヴィットリオ・ガバッソ/志村辰弥編)1987年/ドン・ボスコ社を参考にしました。


第一の手記

III. ジャシンタの病気と死

ジャシンタとフランシスコの両親と兄第たち

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ジャシンタはしばらくの間、両親のいる家に戻りました。ジャシンタの胸には大きく開かれた傷が一つあって、毎日治療を受けなければなりませんでした。しかし彼女は不平を言うことなく、イライラすることを少しも見せずにこれを耐えていました。彼女を最も苦しめたものは、彼女を見たがる多くの人々からの頻繁な訪問と質問でした。ジャシンタはもうこれらから逃げ隠れすることができなくなってしまったからです。

「私、この犠牲も罪人たちの回心のために捧げているの。」
ジャシンタはこうあきらめて言いました。

「私たちの大好きな場所カベソまで行って、そこでロザリオを祈ることができるなら、何だってあげちゃう!でももうそれもできないの。ルシアちゃんがコヴァ・ダ・イリヤに行くとき、私のためにお祈りして。私もうそこに二度と行くことができないの。考えてみて!」
そう言ってほほに涙を滴らせました。

ある日、叔母は私にこう頼みました。
「ジャシンタに何を考えているのか聞いてみて。あの子両手で顔を覆って長い間ずっと動かずにじっとしてるのよ。私あの子に聞いてみたんだけど、でもあの子ったらニコってするだけで答えないのよ。」
そこで私がジャシンタに質問しました。

「私、イエズス様のこと、マリア様のこと、罪人たちのこと、それから○○○(ここでジャシンタは秘密のある部分のことを言いました)のことを考えているの。考えるの好きなの。」

叔母はジャシンタがなんと答えたかを尋ねました。私はただほほえみました。このことのために叔母は母に、この出来事を話しました。
「この子供たちの生活、私には謎だわ。私には理解できないわ!」
叔母はこう叫んだのです。

すると母もこう付け加えました。
「ホントね。あの子たちだけになるとあの子たちったら早口にベラベラ話すのに、どんなに一生懸命に聞こうとしても一言も言ってはくれないんだから。本当に分からないわ。全くの神秘だわ。」

(続く)


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