ファチマの聖母の会・プロライフ

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シスター・ルシアの手記の日本語訳  III. ジャシンタの病気と死(続き)3. オウレムの病院にて

2017年07月05日 | ファチマ シスタールシアの手記
シスター・ルシアの手記の日本語訳(続き)

ポルトガル語原文は次で読めます。
MEMÓRIAS DA IRMÃ LÚCIA I
Compilação do P.e Luís Kondor, SVD, 13ª edição, Outubro de 2007


英語訳は次にあります。
FATIMA in Lucia's own words (Sister Lucia's Memoirs)
Edited by FR. LOUIS KONDOR, SVD., 16th edition, July 2007

フランス語訳は次にあります。
MEMOIRES DE SŒUR LUCIE
Textes édités par le Père Louis Kondor, SVD, Septième édition, septembre 2008


この日本語訳は「ファチマの聖母の啓示 現代の危機を告げる ルチア修女の手記」(ヴィットリオ・ガバッソ/志村辰弥編)1987年/ドン・ボスコ社を参考にしました。


第一の手記

III. ジャシンタの病気と死



3. オウレムの病院にて

ジャシンタが病院に行く日が来ました。[注21] そこでジャシンタは本当にたくさん苦しみました。彼女の母がジャシンタを見舞いに行った時、ジャシンタに何かほしいものがあるか尋ねました。ジャシンタはルシアと会いたいと言いました。これは叔母にとって簡単なことでは決してありませんでした。しかし、叔母は良い機会が来るとすぐに私を病院に連れて行きました。ジャシンタが私を見るなり、喜んで私に抱きつき、母親に自分と私とだけにしてほしいと頼みました。ジャシンタの母はそこで買い物に出かけました。

[注21] これはヴィラ・ノヴァ・デ・オウレムにある聖アウグスチノ病院だった。ジャシンタはそこに1919年7月1日に連れて行かれ、8月31日にそこを去った。

二人きりになると私はジャシンタに、たくさん苦しんでいるの?、と尋ねました。
「うん、たくさん。でも私は罪人たちのために、聖母の汚れなき御心への償いのために、全てを捧げているの。」

そこで、ジャシンタは熱烈な感情でいっぱいになり、イエズス様とマリア様についてこう話しました。
「あぁ!イエズス様とマリア様のために、お喜ばせするためだけに、どれだけ多く苦しみたいと思っていることか!イエズス様とマリア様は、罪人たちの回心のために苦しむ人々をとっても愛しておられるの。」

許された訪問時間は、早くも過ぎてしましました。叔母は私を家に連れて帰るために戻ってきました。叔母はジャシンタに何かほしいものがあるか尋ねました。幼子は母親に懇願したことは、次回ジャシンタを訪問するときに私を一緒に連れてきてほしいと言うことでした。そこで良い私の叔母は、自分の幼い娘を喜ばせることを望み、次回も私を連れてきてくれました。

私はジャシンタがかつて無く喜んでいるのに、天主様を愛するために、聖母の汚れなき御心を愛するために、罪人たちのために、教皇様のために、喜んで苦しんでいることに気がつきました。これがジャシンタの理想でした。ジャシンタには、それ以外の何ものも話すことができませんでした。


(続く)

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