カラスといちごとクロッカスと

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ブルーベリーはクマさんもお好き

2022年08月20日 15時41分56秒 | 果物、実、タネ
2021.06.22撮影

カナダの西海岸、ブリティッシュ・コロンビア州最大の都市、バンクーバーの周辺には、街の中心から15〜30分も車を走らせれば、山があります。冬場にはスキー場になる山々です。夏には多くの人が山歩きに訪れます。また、これらの山に入って食べられる野生の植物を探すのを楽しみにしている人々もいます。

わたしの場合は、カナダに来て間もないころは、食べられるものを探すよりも何よりも、自分が初めて見る植物を見い出すだけで喜んでいました。そして、すぐに、バンクーバー周辺には、野生のブルーベリー(Vaccinium spp.)が5種ある、と知ったのです。

「ベルベット・ブルーベリー」Velvetleaf blueberry(Vaccinium myrtilloides
「矮性ブルーベリー」Dwarf blueberry(Vaccinium caespitosum
「湿地ブルーベリー」Bog blueberry(Vaccinium uliginosum
「楕円形の葉のブルーベリー」Oval-leaf blueberry(Vaccinium ovalifolium
「アラスカ・ブルーベリー」Alaska blueberry(Vaccinium alaskaense

そして、すぐに、これらの5種が自然の中で生えているのを見つける、ということが、山歩きの時の課題になりました。そして、この5種のうち、3種までは確認したんです、実のなっているところを。「ベルベットの葉の velvetleaf」「矮性の dwarf」「楕円形の葉の oval-leaf」。それで、ほお張りました、もちろん、洗わずに。おまけに、たくさん摘んで、うちに持って帰りました。うれしかったわあ。

新鮮なうちに、と、カナダ人の友人たちにおすそ分けしようとしたら、怒られました。これらのブルーベリーは、山のクマさんたちの大切な食糧である、と。申し訳ないことをした、と思ったけど、もうしてしまったことは取り返しがつかない。ですから、野生のブルーベリー摘みをしたのは、これが最初で最後です。

栽培品種なら、今は、うちでブルーベリーを3本育てています。冒頭の画像がそのうちの1本の実がなっているところ。画像の手前側に写っている青く色づいた大きめのは、これぐらいまで熟せば食べられますが、もう数日、木で熟れさせた方が美味しいです。と言っているうちに、鳥さんたちがお召し上がりになるんですよね。さすが、うちのあたりにはクマさんは出てきませんが。

次の画像に見える、たわわの実は、まだ、硬い、硬い、実。奥の方に、別の栽培種の実が、ふたつほどですが、色づいているのが見えます。

2012.07.06撮影

次の画像のも、硬い青い実(「未熟」という意味での「青い」)。先の画像のとは種類が違うような・・・背景に見えている赤い実と赤っぽい葉は、オトギリソウ属(Hypericum)のものです。

2012.07.06撮影

もうちょっと熟してくると、次の画像のようになります。

2016.06.16撮影

指で優しくつまんでみて、果肉が押し返してくるようなら、食べごろです。次の画像の実のような感じ。画像の左後ろに見えるのは、白いのがナツシロギク(Tanacetum parthenium)。ピンクのは、多分、ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)でしょう。

2022.07.05撮影

実の熟す段階を次のように1枚の画像で示したものもあります。


元の花と言えば、下の画像のようなものでした。同じくツツジ科(Ericaceae)のエリカ(Erica)にそっくりの花ですね。

2022.05.25撮影

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