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温暖化よね、イチジクがこんなに取れるのは

2022年08月24日 07時14分39秒 | 果物、実、タネ
2022.08.21撮影

上の画像に写るイチジクは、今年2番目の収穫。昨日は、ブラックベリー収穫の2日目で、イチジク収穫はしなかったので、今日はイチジクの収穫をしないと熟れすぎて、落っこち始めるかもしれない。

わたしの住むバンクーバーでは、イチジクは、青い実はいくつもいくつもつくのですが、果実の生育が止まる気温にまで下がるのが比較的早いからでしょうか、あ〜あ、あんなに鈴なりなのになあ・・・でも、堅そうだなあ・・・ということになります。この、木に残ったままの青い実が、冬の長雨に当たり、気温が摂氏0度付近をうろうろすると、全部ではありませんが、カビたり腐ったりします。

でも、今年の夏は、例年よりイチジクの熟す速度が速いような気がします。それはなぜ? やっぱり温暖化だと思うんですよね。このまま暖かさ(註:「暑さ」ではない、でも、ここでは「暑い」と言うけれど)が維持されれば、今年は、長めの収穫時期が期待できる?

アメリカ合衆国農務省(USDA)の発行する、植物が必要とする最低気温(hardiness)で地域分けした地図がありますので、ご覧ください。地図の左下は、ハワイ州とアラスカ州、右下はアメリカ統治下にあるプエルトリコです。


Hardiness Zone Map
作成者:USDA-ARS and Oregon State University (OSU)
撮影日:2012.08.25
パブリックドメイン

この地図は、地域ごとの長期に渡る最低気温の平均を統計に出し、それに基づき、植物が耐えられる寒さの限界で、地域を分けたものです。「華氏10度ごと」に14区域(ゾーン)に分け、ゾーンをさらにふたつに分けて、低い温度の方を「a」、高い温度の方を「b」、としてあります。寒い方から、「0a」「0b」「1a」・・・「13a」「13b」、と続きます。これらのそれぞれのゾーンを、Plant Hardiness Zone と言うのですが、なんと訳せばいいでしょう、「植物最低耐寒域」?

カナダもこれにならい、地図を発表しています。カナダ自然資源省(英語:Natural Resources Canada、フランス語:Ressources naturelles Canada)が、担当(カナダは、英語とフランス語が公用語です)。

アメリカ農務省の地図とは色の使い方が異なります。そして、表記が「摂氏」になっています。アメリカの使う「華氏」から、カナダの使う「摂氏」に計算し直してあるので、中途半端な数字になっています。

この地図は、カナダ政府が著作権を持っていますので、ここに画像でお見せすることはできません。以下は、カナダの自然資源省のサイトにある、最低耐寒気温の地区分けです。クリックで開かないかもしれませんので、その折には、アドレスをコピペでお使いください。


これらのゾーン(地域分け)が、いつとは定かには知らないのですが(かなり調べたけど、わからなかった、2012年? 2018年? 2021年?)、書き換えられたのです。

ブリティッシュ・コロンビア州なら、地図を拡大して、地域を特定して調べられるサイトがありました。


バンクーバーは、海沿いが「9a」、多くの地域が「8b」、限られた地域で「8a」となっていました。バンクーバーって、前は、「7b」と言われていたんですよね。以下で、「摂氏」での最低気温をご覧ください。

Zone 7 (-17.8 〜 -12.2)
Zone 8 (-12.2 〜 -6.7)
Zone 9 (-6.7 〜 -1.1)

このゾーン表記は、植物のラベルのほとんどになされています。ですから、それを手がかりに、この夏だけしか楽しめないかな、越冬させられるかな、とか、これは楽々越冬するね、とか、考えながら、植物を求めます。

この前、植物屋さんで見かけたものがあります。カキ(次郎柿)の40センチほどのヒョロヒョロくん。バンクーバーでカキを見事に成らせている人がいるのは知っているんです。温暖化でカキも育てやすいか、と、ふらっと手が出そうになりましたが、やめました。「桃栗3年、柿8年」と言います。実がつくようになるまでそんなに待てるか? いや、待てない。待てないだけでなく、すでにある果物だけで幸福である。

では、今日のイチジクの収穫に、庭へ出ます。

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