マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

最近の母の食欲について

2020-09-23 | 母のこと
最近、母の食に関する変化を感じています。
本日は、その話を綴ります。

母の好きな食べ物
母が、よく食べたいというものは、

 ・鯖や鰯のぬかみそ炊き(じんだ煮ともいいます)
 ・煮魚(特に鯖)
 ・天ぷら
 ・ラーメン
 ・にぎり寿司
 ・マグロ(赤身)の刺身
 ・煮豆(特に金時豆の甘煮)
 ・漬物類(たくあん、なます、キュウリ、ナス)
 ・芋(じゃがいも、さといも)の煮っころがし
 ・さつまいも(調理方法は問わない)
 ・かぼちゃ(調理方法は問わない)
 ・パン(菓子パンやジャムを付けた食パン)
 ・3大粉もん(たこやき、お好み焼き、うどん)

こんな感じです。
どうも、葉物野菜はあまり好きではないようで、ほうれん草の白和えや葉物野菜のおひたしなどは食べますが、キャベツの千切りやレタスなどが入ったサラダは、残します。
私としては、熱を加えないサラダが一番簡単なので、できるだけ食べてほしいのですが、作り損になることが多いです。

母は、好きな料理があれば際限なくそればかりを食べてしまう癖があります。
こちらが分量に気を付けて用意しておかないと、他のおかずやご飯を残してでも、好きな料理を食べつくそうとしてしまうので、とても厄介で面倒くさいです(苦笑)

ところが、最近になって食に関することが少しだけ変わってきました。

残すようになってきた料理
以前は、鯖の味噌煮やぬかみそ炊きは、1尾をぺろりと食べてしまっていたのですが、最近は1尾出すと半分残すようになってきました。
また、揚げ物は基本的に好きなのですが、たくさん食べられなくなってきていて、2回に分けて食べたりします。
にぎり寿司も、最近は1人前を食べ切れずに、残してしまうことが多いです。

また、好きでも嫌いでもない料理については、味付けで残したり全部食べたりしています。
醤油味やみそ味は、食が進むようですが、塩味であっさりめな味付けは、必ずと言っていいほど残します。
ソース味は好きですが、ケチャップ味はあまり好みではないようです。
たまご料理については、玉子焼きやオムレツには箸をつけないことが多いですが、目玉焼きや煮物に落としたたまご、ゆでたまごは完食します。
ただし、おでんのたまごは残します。
たまごに関しては、親子なのですが、好き嫌いの基準がよくわかりません(苦笑)

食事全体に関しては、完食することが結構珍しく、例えば今夜の食事は完食しましたが、前日は残しました。
毎日、一体どんな料理を残して、何の料理だったら完食しているのか、気を付けて見ているのですが、今夜の食事を完食した理由として考えられるのは、甘辛醤油味だったことと、食感が柔らかかったことです。
母は、総入れ歯なのですが、特別に硬い食べ物は別として、草加せんべいなどをバリバリと食べてしまう人です。
ただ、最近は料理が硬かったり弾力があったりすると、食べにくさを感じているように見受けられます。
顎や歯の強さとは別に、もしかしたら飲み込む力が関係しているのではないかと、思い始めています。

食事中にむせる回数が増えた
今年に入って、母は食事中にむせることが増えてきました。
なるべく、むせやすい食材(すりごまのような粉っぽいモノや辛みが強いスパイスなど)を使わないように、使う場合は汁気を多くして、和らげるように心がけるようになりました。

それでも、ついうっかり使ってしまうと、決まって食事中にむせてしまいます。
年齢的にも、COVID-19への感染リスクの点でも、むせることによる肺炎を起こしては、大変なことになってしまうので、私が作る場合でも、デリカテッセンを買ってくる場合でも、むせなさそうな料理を選ぶようになりました。

これが老いというものか?
母は酷い偏食なので、もともと好きではない料理は、一口だけ箸を付けて、あるいは全く口を付けずに、あとは父や子どもに分けていました。
子どもの頃は、自分が我慢して子どもに食べさせてるのだと思っていたのですが、大人になってから、母は自分が食べられないから人に食べてもらっていただけなのだということがわかりました(苦笑)
まあ、ちょっと癖が悪いですよね。

最近は、本当に食が細くなりつつあるようで、大好きだった食べ物は、外食すると必ず残してしまいます。
ならば、なるべく少ない分量の料理を選んでくれたらいいのですが、自分の胃袋の許容量がわからないようで、たくさん取ったり、多めの食事を頼んだりしてしまいます。
まだ、若いつもりで頼んでしまうようなのですが、絶対に残すのだから、そのあたり自分でコントロールしてほしいな、と思っています。

1回の食事量が少ないためか、間食が多くて困ります。
きちんとした食事を残して、間食をしようとするので、やめさせるのが大変です(苦笑)
しかし、1回の食事量が少ないので、栄養バランスが取れていないのも事実ですから、間食するモノで栄養が取れるようにしておきたいな、と考えるようになってきました。
ただ、やたらと甘いモノやしょっぱいモノを好む人なので、間食にバランスを考えたおやつを用意しても、食べてくれない可能性は高いですね(苦笑)

適したおやつを探し中です
どうしても、母は身体に悪そうなおやつばかりを好むので、母が進んで食べてくれて、なおかつ栄養バランスが取れる健康的なおやつが、どこかにないだろうか、といつも探しています。
いまのところ、あられ系せんべい系で、カロリーや塩分が低く、糖質もおさえられた商品を買うようにしていますが、毎回それだと、さすがに飽きると思うので、もっとバリエーションがあったらいいのに、と思います。
近所のスーパーでは限界があるので、もう少しリサーチして、通販などもチェックしてみることを考えています。

最近は、健康を考えた菓子類も多く販売されているので、これだ!と思える商品がいくつかあったら、ローテーションして購入したいですね。

これからのこと
今後、もっと食が細くなったり、嚥下が難しくなってくることもあるでしょう。
介護となれば、料理を柔らかくしたりペースト状にしたりする必要も出てくるかもしれません。
そのときがくるかどうかはわかりませんが、備えておく必要はありますよね。
もしもに備えて、介護食の作り方も今から勉強しておこうかな、とぼんやり考えています。
基本的に、食事の支度はあまり好きではないですが、仕方ありません(苦笑)

私の祖母(母の母親)は、くも膜下出血で倒れ救急搬送されて3日後くらいに亡くなりました。
それまで、大きな病気をしたことがなかったので、突然の出来事で落ち着いてお別れをできなかった記憶があります。
祖母は倒れる前日までは、普通に過ごしていたので、食事も普通にしていたし、当時身体が弱っていた祖父の食事の用意もしていました。
祖母もそうですし、祖父も祖母がなくなった半年後に容体が悪くなって入院して、1年経たずに亡くなったので、最後に好物が食べられたのかな、と考えてしまうことがあります。
母は、糖尿病と心臓病があり、血圧も上がりやすいので、食事には気を付けなくてはならないのですが、やはり好きなモノを食べさせてあげた方がいいのかな、と考えることもあります。
もちろん、制限がある中で好きなモノを用意する日もありますが、毎日となるとやはり身体に悪いし病状悪化の原因にもなりますから、身体が衰えてくると食事もいろいろ考えなくてはいけないので、難しいですね。

これは、母だけの話ではなく、自分もいつか好きなモノが食べられなくなる日が来るかもしれないので、余計に真剣に考えてしまいますね。
最後の最後に、本当に好きなモノが食べられたらいいのにな、と思います。


本日は、母の食欲について、備忘録も兼ねて綴りました。
少し、話が重たくなったような気がします。
老いについて、いろいろと考えさせられる年齢になったのだな、としみじみ思うのでした。