Living by Bay and Canal

登場人物:海くん(夫)、キリン改めタクミ(長男)、ちびちび改めてんちゃん(次男)、そして私(妻)。最近は、お弁当日記

年末の惨事 3

2016年01月05日 | Weblog
胃カメラは、初めてだった。

眠くなる麻酔についても看護師さんが教えてくれたけど、
麻酔をするとまた1時間半くらいは病院にいる時間が伸びるそうだ。

じゃ、のど麻酔だけで。

のど麻酔は、しびれるゼリーを飲まずにのどで3分止める。

おー。これも初めて。飲まずに3分とかできるのかしら。

とりあえず鼻で呼吸しながら3分はできた。
ゼリーはまずいけどこんなもんでしょ。

そして、部屋の電気が消される。

大きなマウスピースを噛まされる。まあ・・・ね。
カメラ入れるし、虫も取るんだったらこれくらいは必要なのかも。

そして!

「内視鏡入れていきまーす。」

おええええ!!!!! ぐええええ!!! 吐きたい。
出して出して出してーーーー!!!!

もう止めます!!止まってーーー!!と思うけど声にならない。

激しくせき込む。

「はーい、落ち着いてくださーい。」

落ち着けるか!!

「鼻で呼吸してー。」

看護師さんののんきな声がもうひたすら腹立たしい。

口を大きく開けたら鼻で呼吸できないでしょーが!!やってみやがれ!
もうほんとむかつく。殺されそう。
ひたすら苦しいし、腹立たしいし、吐きそうだけど落ち着こうとしてみる。

内視鏡が胃に達すると、
「空気を入れて見やすくしまーす。」

炭酸ガスのようなものを胃に充填していく。今度は胃が張り詰めて苦しい。
何度もげっぷが出る。
自分がカエルになって実験されてるみたいだ。

「飲んで、はかないでくださーい。」
吐くにきまってます!
「あ、いました!」
虫を発見したらしい。やっぱりいたのか。

内視鏡でつまもうとしている。角度を調節するために口から入れた管をあっちこっちに向けて引っ張っている。
もうホントやめてほしい。

「あ、生きがいいです。もう一回つまみなおします。」

失敗したらしい。何やってんだもう!
再チャレンジして、やっとのことつまんで出した。
「2匹かと思ったら、長い1匹でした。」

終わりかと思ったら、

「もういないかどうか、見ます。」

と言って、炭酸ガスをまた胃に充填して調べなおす。
もうホント、やめてください。早く終わってください。

胃カメラがこんなに苦しくて、屈辱的なものとは知らなかった。
私のために頑張ってくれた看護師さんたちには本当に悪いけど
取る苦しみと取らない苦しみだったら、取らなくてもよかったくらいだ。

悪態をついて帰りたい気持ちをぐっとこらえて、やっとのこと
「ありがとうございました。」
が言えた。腹は煮えくり返っている。

取り出したアニサキスちゃんも見せてもらった。
まだ生きている。しぶとい生き物だ。
記念に写真くらい撮っておけばよかった。

アニサキスは人間には寄生しない。死んだら、流れていくらしい。
こんな思いをするなら病院になんてホント行きたくない。
多少のことなら我慢してしまうかもしれない。

人生初のアニサキス体験だったが、もう二度と御免である。

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