日々是気の向くままに

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ネーイとは?2(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 110)

2019年02月11日 | 日記
「ネーイ」について109号で、いつものように「いい加減な適当な」ことを書いていますが、すこしまじめに書きます。協会が発行している工工四の解説で「ネーヰ」とは、「声を前にやや下方に突き出す姿勢で、やや下がり気味の音を持続するのである。その後では多く次第下げが来るが、場合によっては、ネーヰの下部で音高を降ろすこともある。」となっています。
そこで、「ねーい」という言葉を、2種類の沖縄語辞典で調べたのですが、「ネーイン」で「突き出す」という意味がありました。(もう一つの別の意味は、「萎える」というのがありますが、この場合は、突き出すの方でしょう。)ネーインが終止形で、ネーイは連用形です。そこでこれを協会の工工四の解説に当てはめると、「声を前にやや下方にネーイ(突き出し)姿勢で、やや下がり気味の音を持続するのである。」となります。すなわち、「ネーヰ」(ネーイ)とは、「声を突き出す姿勢」そのままでした。しかも、ここで言う「姿勢」とは、体の姿勢ではなく発声の際の「心構え」的な「何々のようなつもりで」という意味合いだと思われます。すなわち「声を前へ突き出すような感じをイメージしながら発声する。」となります。