日々是気の向くままに

日々是好日(口実)いろんな分野を気ままに書いていきます。

イスノキ

2017年11月25日 | 日記
三線の棹の材料としては、黒木(クルチ)(黒檀)が一番上等とされていますが、「イスノキ」も肩を並べる重要な材料ですね。これを語るとおびただしい量の記事になるので、ここでは省きますが、和名「イスノキ」は沖縄では「ユシギ」と言い、その昔貴重な黒木・黒檀の代用品として重宝され、歴史的にも名高い「開鐘」(ケージョー)と言われる三線は、ほとんどがこの「イスノキ」だとか。現代においても普及品として人気があるようです。
私は個人的には、例えばカラクイなどは、黒檀製よりもイスノキ製のほうが、粘りがあって折れにくく使いやすいと思います。
その「イスノキ」は南の温かい地方の樹木だと思っていたのですが、なんと能登半島にあるのがわかりました。これがその写真です。石川県の輪島市で撮影したものです。




隠れ開音(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 26)

2017年11月23日 | 日記
三線の手の技法に開音(アキウトゥ)というのがあるのですが、右手のバチで弾いたあと左手で押さえていた指を離すことによって、かすかな音が出るんですね。その際は工工四に「V」の記号が書いてあるのが普通です。ところが、かの「稲まづん節」の歌持ち部分に「隠れ開音」があるようです。古典の工工四には特殊な記号があり、ここでは説明しにくいのですが、「上」を弾いたあと「中」を押さえてすぐ離し、「〇」(一拍おいて)「尺」をバチの裏で弾くという一連の動作で、「〇」の時に、巨匠達のCDでは、皆さん必ず「上」を押さえていた指を離し、結果として「開音」となっているのです。これはたぶん「上」を押さえる位置と「尺」を押さえる位置がかなり遠いため、このタイミングで指を離す必要があるのだと思います。

ホールの開場

2017年11月17日 | 日記
公演の際、ホールの開場時間というのがある。そのため来た人順に並んで行列ができる。中ではスタッフらしき人が時間まで待機している。そして開場の時間になると、当然のことながら並んだ人順に入場していく。これは何のために並んでいるのか?来た人順にわらわらと入場しても同じことではないか?ホールを借りている時間の都合があるのかもしれないが、どうも腑に落ちない。

第80回沖縄芸能大会(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 25)

2017年11月13日 | 日記
第80回沖縄芸能大会を鑑賞するため、11月12日(日)に日帰りで川崎市に行ってきました。金沢駅から北陸新幹線に乗りました。

途中の富山付近で見た北アルプス立山連邦剣岳です。
川崎駅前には巨大な「石敢當」があるんですね。
沖縄芸能大会が開催される川崎市教育文化会館までは歩いて行きましたが、イチョウ並木がすっかり黄色く色づいていました。

途中の稲毛神社に立ち寄りお参りしようしたら、七五三の家族連れで賑わっていて、複数の家族が入れ替わり立ち替わり順番に記念写真を撮っているので、その邪魔してはいけないと思い、お参りがなかなかできませんでした。

さて、13・30頃会場に着くと既に大勢の人で行列ができていました。そこで当日券を買って行列に並び、やがて14:00になって中に入ると問題なく良い場所に座ることができて、自分が設定した帰り時間までゆっくりと鑑賞することができました。当日は金沢駅に帰り着いたのが20:00頃で、自宅に着いて服を着替えると、なんと襟に「L」のシールが付いたまま。なんとこの「へんなおじさん」は買ったばかりのシャツの襟に「L」のシールを貼ったまま東京駅や川崎市内をうろうろしていたのでした。そういえば東京駅で東海道線の快速を待っているとき、後ろで誰かとひそひそ笑ってた人がいたなあ。

カラクイ (琉球古典音楽・悪戦苦闘の日々 24)

2017年11月11日 | 日記
三線の重要なパーツとして「カラクイ」がありますね。チンダミ(調弦)するとき必ず回すやつですが、私が初めて買った三線のカラクイは、その削り方がとても粗雑で「ナイフで削った鉛筆」のようにガタガタでした。しかも買ったばかりのとき弦を通す穴の部分で折れてしまい、がっかりしたのを覚えています。こんな削り方なら素人の私でも直せると思い、全く調整していない新品のカラクイを取り寄せ、自分で鉄やすりで削り、棹の穴とピッタリ密着するように調整して取り付けました。使用していて少しでも気に入らない所があると取り替えたくなるので(特に弦を通す穴の位置が悪いとカラクイが戻りやすい)、今持っている三線のカラクイは、自分で再取付3回目くらいですね。肝心の歌三線の稽古より、そんなことばかりしているから、なかなか上達しないのだなあ。