日々是気の向くままに

日々是好日(口実)いろんな分野を気ままに書いていきます。

三線取扱・販売技能試験「琉球古典音楽悪戦苦闘の日々」232

2020年08月20日 | 日記
私が一番最初に三線を買った時は、一時的に大ブームが起きていた頃で、そのBOOMのブームに乗って安い外国産の「棹」と、これまた外国産の「胴」を組み合わせて、にわか作りの店が売るというのが多くあったようだ。
だから、私が買った三線の「カラクイ」は、小学生がカッターで削った鉛筆のようなガタガタの仕上がりで、買ってからすぐに折れたのを覚えている。
最近でも、三線を始めたばかりの人が、カラクイが悪くて習うのをあきらめたのを目撃している。
また、部当てもいい加減で、別の店で人工皮から本皮に張り替えてもらったときは、棹と胴の角度が変更され、とても弾きやすくなった経験がある。
こんな状態だから、少し手先が器用な人間なら誰でも三線店をやっていけるのではないか。と思わせるのだ。
そして、県外から来た人で三線店を始める人が出てきて、沖縄で昔から三線店をやっている人たちの生活を脅かすことになっているのだ。
つまり本場沖縄の三線店でも、その店によって品質が大きく違うので、三線のイメージを悪化させる事態となってしまっている。
この対策として、例えば、これから新たに三線店を始めるときは、一定の基準の技能試験による資格を設けるなどの対策が必要ではないだろうか。それは簡単なもので構わない。それが無いと販売できないわけでもなく、買う人が安心感を持てる「ブランド」のようなもので構わないと思う。

ネーイは音を持ち上げる「琉球古典音楽悪戦苦闘の日々」231

2020年08月11日 | 日記
あらためて、
琉球古典音楽の声楽譜記号でネーイ(ネーヰ)とは、
ネーイ記号の部分と、次に来る「次第下げ」(シデーサギ)とでセットになって、ひらがなの「つ」のように、前半で「音の突き出し」をして、後半で音を次第に下げる。
(沖縄語「ネーイ」を直訳すると「ネーイン」の連用形「突き出し」です)
・・・なのですが、
今日、練習していて、ふと思いました。
前半の「ネーイ記号部分」では、音を下げたいけれども我慢して「頭の上に持ち上げて持っている感じ。」・・・そして、それが終わると同時に「ああ疲れた、やっと終わったか」という感じで「重い荷物をおろすイメージ」で、音を下げる。
こういうイメージで歌うと、自分的には、なんだかしっくり来るのです。