臥薪嘗胆とは、ここで説明しなくても、よくご存じだと思います。
それはさておき、今たわしは、いや私は、この気持ちなのです。
平成30年度の古典コンクール新人賞のときです。
受験前に「壮行会」というのがあって、これはリハーサルのようなもので、事前にある会場で皆さんの前で受験曲を演奏して見せるわけです。
そのときの私は、すごく緊張していて、途中で演奏がストップしてしまったのですが、そのあとの休憩のとき、会場でみんなが雑談している中で、「あの人、落ちるかも」と言っている声が聞こえてきました。その人は悪気は無いような感じでただ素直に私の演奏の失敗に対して感想を言ってるだけのようでした。ですからそんな言葉は、その時はあまり気にならなかったのです。
でも、今思い出してみると、あの時の言葉を思い出すことによって、俄然、見返してやりたい気持ちが湧いてくるのです。
誰なのかも分からないのですが、次のコンクールは、その人に勝ちたいと思って練習に励んでいます。