日々是気の向くままに

日々是好日(口実)いろんな分野を気ままに書いていきます。

琉球古典音楽・悪戦苦闘の日々 20 中位に注意

2017年10月29日 | 日記
三線の弾き方に「中位」というのがあります。これは、通常の音階(三線では手の位置を下げると音が高くなると表現するので、音が「低い」と押さえる位置が「高い」となり、ややこしいのですが)を押さえるとき、「中」の音は普通中指で押さえます。「中位」はこの手の位置を下げて、「中」の音を人差し指で押さえることにより、より音程の高い音を押さえやすくするわけです。この時たいていの曲(ただし現在の私のレベルでの話)では押さえる指が人差し指と中指だけとなり、今まで中位でないときは小指までバランス良く力がかかっていたものが、この2本の指にだけ負担がかかり、とても指が痛くなります。そして中位の曲は、音程が不安定(ちゅうくらい)になることも多く、更に歌の音程も高くなり、喉が枯れてきて、いろんな意味で苦手ですね。
(本来「中位」とは、この記事内容とは別に、音階の始まる位置(西洋音楽の音階での「ド」)が、「合」から「四」になったときの結果でもあり、「中位」がもたらす「現象」はもっといろいろあるようです。)

「貫花」(琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 19) 

2017年10月27日 | 日記
貫花(ぬちばな)という舞踊曲があります。これを踊るときに、その名のとおり「貫花」というものを肩から下げて踊るわけです。これはハワイの「レイ」に似ているけど「レイ」のように輪になっているわけではなく、たくさんの花に1本の長い糸を貫通させたものです。でも「レイ」と雰囲気はとても良く似ています。以下は私の勝手な解釈ですが、ハワイの先住民はポリネシア系であり、そのポリネシア人の祖先は台湾の一部の先住民から由来しているらしく、また、沖縄と台湾は地理的にとても近いですし、ハワイの「レイ」と沖縄の「貫花」が遠いところでつながっていて、両者が似ているのも何となくうなずける気がします。

琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 18「息が続かない」

2017年10月23日 | 日記
お手本のCDをかけながら一緒に歌って稽古しますが、さすがCDを出す程の巨匠はとてつもなく息が長い。どうやったらこんなに息が長く続くのか。私にはとてもマネが出来ません。そこで自分なりに息継ぎの場所を決めるのですが、お手本が息継ぎ無しなので、途中で息継ぎすると、とても不自然な感じがして気持ち悪いですね。息継ぎの場所を変えたりして、いろいろ模索が続きます。

琉球古典音楽悪戦苦闘の日々 17 「ウマ」

2017年10月21日 | 日記
三線本体は、移動のとき専用のケースに入れるのですが、そのとき「ウマ(駒)」を倒してケースに納めます。「ウマ」は三線の胴体に張ってある皮の上で立てて、3本の弦を支える重要なパーツです。
でもケースの内側スペースを確認すると「ウマ」を倒さなくても十分入りそうです。いちいち「ウマ」を倒すと、その都度「チンダミ」(調弦)が必要で、けっこう面倒なので、試しに倒さずにケースに納めてみました。そのことを師匠に話したら、「それはいけない。外から何らかの衝撃があった場合、ウマが三線の皮を突き破ってしまう。」と教えて頂きました。確かに三線の皮は薄く、それに対して「ウマ」は皮との接点が非常に小さいので、なるほど突き破る可能性大と思いました。師匠、ありがとうございました。