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◎『けものフレンズ2』6話考察……サーバルが全ての記憶を取り戻すことを信じて

2019-02-19 18:00:00 | ほぼ週刊サンマイ新聞

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 TVアニメ『けものフレンズ2』は、5話のラストで“かばん”が登場、そして2月18日に放送された6話では、かばんの口からビーストセルリウムなどの新情報が次々と明かされ、話は大きく動いた。

 一番の衝撃は、鍋料理を食べている最中に交わされた以下の会話である。


キュルル「もしセルリアンに食べられちゃったら、どうなっちゃうのかなって」

博士「フレンズの場合、食べられると動物の姿に戻って、それまでの記憶は無くなっちゃうのです」

助手「そしてその後、再びフレンズになったとしても、前の記憶が戻ることは無いのです」


 あえてこの会話を挿入し、その直後にかばんの悲しそうな顔。これは普通に考えて、サーバルがセルリアンに食べられて動物に戻り、記憶を失った状態で再フレンズ化したことを示唆していると言って良いだろう。
 現にサーバルは、1期でかばんと旅をしていた頃のことを「上手く思い出せない」(1話)、実際にかばんとの再会を果たしても「あなたは……」(6話)と、名前すら思い出せずにいた。加えて博士と助手(1期7話で登場)、前々回ではアリツカゲラ(同10話)のことも忘れている。

 この記憶喪失については、1期と2期のサーバルが別個体だという説もあるが、当方はあえて同一個体と推測して考察を進める。アプリ版(野中藍)とアニメ版(尾崎由香)であればサーバルの声優が異なるので別個体と考えて良いのかもしれない(もっと言うと、アニメ版でもミライと共に旅をしたサーバルのほうは野中が演じている)が、2期サーバルの場合は1期と同じく尾崎が演じているからである。

 同一個体だとすれば、やはり前述のとおり、サーバルが動物に戻って再フレンズ化した説が、6話で信憑性を増したことになる。そしておそらく、その悲劇は1期と2期の間、アニメ化されていない空白の期間において起きたのだと思われる。

 ただ、完全なバッドエンドというわけでもなく、サーバルの記憶は断片的には残っている。「珍しいフレンズと旅をしていた」(1話)、「食べないでー!」(1話)、燃える紙飛行機に対する既視感のような反応(5話)、無意識とはいえ1期にも出てきた砂時計に興味を示す(6話)などである。
 終盤のカラカルの一言でかばんは安堵し、涙混じりに「あの子……よろしくね」と、前向きな別れとなったことは良い締め方だったと思う。
 まだかばんのことは思い出せていないが、いずれサーバルの記憶が全て戻るかもしれない。そのきっかけや方法も含め、7話以降の動向に注目したい。

 そしてもう一人、記憶を失ったキャラがいることを忘れてはならない。キュルルである。この人もまた、セルリアンに食べられた可能性があるのではないか。まだまだ批判の多い2期だが、回を重ねる毎に面白くなってきていることは確かである。

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