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◎岡田斗司夫の『けものフレンズ』批判は仕方ない……でも面白いよ

2017-02-24 03:02:35 | ほぼ週刊サンマイ新聞

 アニメ『けものフレンズ』がジワジワと人気を獲得している。Googleトレンドのデータを見ても(画像参照)、放送開始の2017年1月10日の時点ではそれほど検索されていなかったが、4話が放送された1月31日以降からの検索数が急上昇していることが伺える(実際は3話でネット上の評価は上がっている)。

 既に7話まで放送されているが、2月23日、岡田斗司夫が初めて1話を視聴し、Twitter上で批判したことが話題になっている。その一部を抜粋すると、

 

>見てください!とあまりに依頼されるから、「けものフレンズ」これから観てみる

>胸だけ大きいという、なんか言い訳しようのないアレなキャラが追いかけっこしてる..

>開幕5分で幼女ふたりしか出てこない。すでに退屈。

>フレンズ、という設定に謎があるっぽいけど、その謎に興味を抱かせる演出ができていない。

>あ、そうか。どっちの主観も描いてないから「視聴者は見物してるだけ」なんだ。そりゃ退屈だよね。

>はい、終了。面白くなかったので、2話以降は見ません。

 

 とまあ、この御方には合わない作品のようだったのだが、特筆すべきは、この「面白くなかった」という結論が“1月10日の1話放送時にネット上で多く見られた反応”なのである。実際、現在ハマっている視聴者の中には1話で視聴を切ったのにも関わらず、その後SNSで話題になっているのを嗅ぎつけ、再び観始めると「実は面白い」と掌を返した人も多く含まれている。しかし岡田は、

 

>1話がつまらないのは、論外でしょう。だったら1話をボツにして、面白くなる部分からスタートすればいいだけ。連載マンガもみんな、そういう試練をくぐってるのにね

 

 と、多くの視聴者が通過してきた“3話まで我慢して観てから判断する”試練をくぐるつもりは無いようである。だがそれも、

 

>世の中には面白いこともいっぱいあるし、もう60も近いから残り少ない寿命もムダにしたくないので、1話で面白くないアニメは以後、見ません。

 

 という補足を読むと、反論は出来なくなる。

 

 確かに3話で衝撃展開を持ってきて話題をかっさらったアニメは『魔法少女まどか☆マギカ』『ラブライブ!』など挙げればキリが無いが、1話でいきなり驚かせる連載漫画的手法も『涼宮ハルヒの憂鬱』『琴浦さん』『一週間フレンズ。』『結城友奈は勇者である』『がっこうぐらし!』、そして岡田も絶賛した『おそ松さん』など、やはり多く存在するのだ。それぞれに一長一短があり、『けものフレンズ』は後者を諦め、1・2話で世界観をじっくり説明する手法をとったまでのこと。岡田のように1話で視聴を切る人が現れることは至極当然なのであり、リプライにて反論する行為はいただけない。

 

 ちなみに当方は当然面白いと思っている。平穏に見える物語の処々に垣間見える“闇”の要素が今後どのように解明されていくのか、期待は高まるばかりである。

 

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