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三橋氏も原丈人先生も見落としている資本主義に本当に必要なものとは

2025-03-06 01:28:33 | 政治

まずはこの動画をご覧ください。。。三橋大先生の動画では、久しぶりに、それなりに同意できる内容でした

 

私自身も以前から。。。いやもう何年も前から繰り返し言ってきたことですが

「会社は株主の所有物」という考え方が、資本主義を崩壊させ、国を衰退させていく

これは間違いない事実です。。。この考え方を小泉-竹中政権が日本に取り入れた結果

因果応報とはこの事かと思うほど、日本は深刻な不況に喘ぎ、日本人の所得は減って貧しくなりました

 

でもね、そのことに気がつき、公益資本主義について考えるべきだと主張することは正しいことだと思いますが

三橋さん、おそらくは原先生も、見落としていることがあると思います

本当は、その「株主資本主義」というのは、元々の意味の資本主義ではないのです

私は、本来の資本主義とは、マックス・ウェーバーの思想にこそ、その原点があると思っていますが

本来、宗教的精神に基づく宗教的倫理観が醸成された国においてしか、資本主義は成立しないものなのです

少なくとも、メイフラワー号で最初にアメリカ大陸に清教徒(ピューリタン)たちが移住し

彼らが国を創っていった過程においては、そのアメリカ国民の大半が白人のWASPでした

つまり、「ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント」、つまり、白人のキリスト教徒です

そして、メイフラワー号で渡った清教徒たちは、英国国王と英国国教会のご都合主義の英国キリスト教と専制政治に疑問を持ち

純粋な信仰を貫こうとしたために迫害され、イギリスを逃れていった人たち(ピルグリム)です

ですから、これはトクヴィルの「アメリカの民主主義」にも詳しく経緯が書かれていますが

彼らの信仰は非常に純粋で倫理観の高い人たちでした

そういう人たちが最初にアメリカにタウン(町)を作り、徐々に至る所にタウンができ、タウンが集まってカウンティ(州)になっていきました

そうやって、キリスト教的な倫理観に基づいたルールを作りつつ、各地に特色のある町が沢山でき

その各地の町が代表を選んで州の事務を担当する役人となり

町で選出された代表者がまた、国の事務を行う役人となりました

アメリカ合衆国の成り立ちは、元々その土地にいた人たちを誰かが征服して国王になった、という流れではありません

主にヨーロッパ諸国から移住してきた人たちが小さな町を沢山つくり、代表者を選出して州や国としての事務を任せていった

そういう非常にユニークな国の成立過程を持っているわけです

 

ですから、アメリカは元々、WASP達が創った国。。。民衆が自分たちで創った国であり

国王によって統治された経験がまったくないのです。。。ここが、アメリカ合衆国国民の誇りでもあるわけです

彼らは、ヨーロッパで国王から迫害を受けた経験を持つ人たちでしたから

「統治される」という事を非常に嫌がります

なので、町や州のルールは、キリスト教精神的な倫理観から逸脱しないよう、厳しく監視されたわけです

彼らは、様々な移民たちでしたから、統一したルール、つまり倫理的なルーツが必要だったのです

誰かが好き勝手なことをしないように、何かを倫理観の中心に据える必要があったのです

そこで統一的な規範として用いられたのがキリスト教精神でした。。。これには、ほとんどの人が反対しなかったわけです

そうしてできたのが、建国の父たちによる想起文、つまり独立宣言です

これがあったからこそ、アメリカは国として。。。統一した国として成立できた、と言えます

 

ここまでくると、分かる方には分かると思います

独立宣言の精神を守ることが、アメリカ人のコンセンサスであり、共通の規範なのです

実は今、トランプがやろうとしているのは、「建国の精神に立ち戻る」ということなんです

トランプの言う「常識の革命」とは、「キリスト教精神的な倫理観に基づく常識に立ち返る」ということです

そして、マックス・ウェーバーが発見した事、それは

「キリスト教的な倫理観がアメリカの資本主義を醸成し、国が大発展した」ということです

アメリカ人が国家統一の理念として大切にした独立宣言文。。。そして、その根底にあるキリスト教精神

トランプがいま、アメリカを導こうとしているのは、建国の精神に基づくゴールデンエイジなのです

だからね、三橋さんや原さんの考察は、少しズレているんですね

トランプ氏は本来の資本主義に立ち返ろうとしているんですよ。。。株主資本主義じゃないんです

彼らの言う、「公益資本主義」でもありません

目指しているのは宗教的倫理に基づいた資本主義なのです

 

こうした事を考察して、今日は終えたいと思います

それではまた後日。。。長文、読んでくださり、ありがとうございました

 

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