映画感想(ネタバレもあったり)

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ドラマ『僕もアイツも新郎です。』広く深いものを描こうとしている意欲的なドラマ

2022-09-21 | 映画感想
僕もアイツも新郎です。(2022年製作のドラマ)
公開日:2022年03月13日製作国:日本
ジャンル:単発ドラマ
脚本 中村允俊
出演者 葉山奨之 飯島寛騎 永野宗典



2時間やって欲しかった。
もしくは全3話くらい。

突然カミングアウトし始めるお婆ちゃんとか
ゲイだと知らずにずっと思いを寄せていた幼馴染の女友達など
もっと時間をかけて描いてほしい、面白い人物がいっぱいいました。

50分では足りないくらい、広く深いものを描こうとしている意欲的なドラマだと思います。

****

僕はBLが苦手なんですが、、
このドラマは2人の閉じこもった世界ではなくて
リアルに存在する外の世界の人たちをも巻き込んだ物語になっていました。
しかもその人物がどれもモブではなくちゃんと血の通った人間(として描こうという意志はあった……)。

カミングアウトする側だけじゃなく
される側、
される側の中にも受け入れられる人と受け入れるのに時間がかかった人とまだ受け入れられない人、
そもそもカミングアウトできない人、
もっと早くカミングアウトしてくれればよかったのに!と思う人などなど。

(このドラマの中ではフィーチャーされてなかったですが
他人のカミングアウトとかどうでもいい人、もいますよね。)

いろんな視点で語られていたので、すごく豊かなドラマになっていたと思います。

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ただ50分ではちょっと短かったんだと思います。

だから人物をもうちょっと掘り下げて描いて欲しくなっちゃったり、、
ラストが急激すぎるな、とか、、
ちょっと説明的すぎるな、、とか、、
教育的だな、、とかは身時間が短すぎただけのことだと思います。

***

日本でこういうゲイコメディが作られて、普通に受け入れられているって、ちょっと前だったら考えられなかったですよ。

(もっとお笑い寄りとかもっと悲劇的とかはあったけど)
ちゃんと進んでるんだなと思いますし
若い人たちがこういうドラマを見て心を強くしてくれるといいなと思います。


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