映画感想(ネタバレもあったり)

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映画『小さき麦の花』100パー今年ベストテン級 

2023-03-22 | 映画感想
小さき麦の花(2022年製作の映画) 隠入塵煙/Return to Dust  上映日:2023年02月10日製作国:中国
監督 リー・ルイジン
 脚本 リー・ルイジン 
出演者 ウー・レンリン ハイ・チン


100パー今年ベストテン級。


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眠気と戦う映画かと思ってたら全然あと3時間観てたかった。


夫婦はもちろん麦やロバ、家、燕、鶏、までもが愛しい。
日乾煉瓦や屋根、馬車まで宝物のようだった。
どれひとつも欠けないで!!と願った。


映画ってここまでのことができるんだなと、感謝の気持ち。


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彼らが大事に大事に生きている(そうせねばならない分けですが)ことによって、
大事なもの一つずつ増えていく。


麦の穂や鶏が増えていくし、ロバや馬車の重要度がさらに増していく。


もう怖いわけ。
フラグじゃん。


幸せになればなるほど怖い。
不幸せな方が幸せなんじゃないかと思えてきてしまう。


***


でも
「幸せな方が不幸せ」なんてことあるわけがなく、
2人のあの愛おしい毎日毎時間にこそ生きる意味がおそらくあって、
中国でもそれに憧れた若者を中心に大ヒットしたのでしょう。


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時間を止めてっ!と願ったけど時間は止まらなかった。


時間を止めるのは無理だけど、弱い立場にいる人たちに手を差し伸べたりそのための仕組み作りをしたりしようとしてる人を応援することはできるわな。



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