映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

映画『波止場』 1954年のアカデミー賞にて作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞など8部門受賞

2025-03-06 | 映画感想

波止場(1954年製作の映画)ON THE WATERFRONT
上映日:1954年06月22日
製作国:アメリカ
監督 エリア・カザン
脚本 バッド・シュールバーグ
出演者 マーロン・ブランド エヴァ・マリー・セイント リー・J・コッブ  トニー・ガレント(Tony Galento)




1952年、赤狩りの時代に仲間の名前を11人の名前を挙げたエリア・カザン監督。
それにより逮捕もされず映画界からも追われず順調に映画を作ることができたが、
その〝告発〟は仲間を売ったとされた。
それが彼の作風にも影響与えた、と。
1954年に公開されたこの『波止場』は
まさに「告発の何が悪いの!?正しいことじゃん!正義じゃん!!(涙)」
という叫び声が聞こえてきそう。
**
そんな背景とはあまり関係なく
港湾労働での労使間闘争を描いたこの映画は
「俺たちの映画だ!」と労働者階級の観客に受け入れられて大ヒット!
さらには1954年のアカデミー賞で8部門受賞!
物語としては真っ直ぐで真面目ですね。
わかりやすいし面白いです。
とってつけたようなヒロインとのラブ要素は
現代人から見るとちょっとひく。
***
山本おさむの漫画『赤狩り THE RED RAT IN HOLLYWOOD』を読んだんですよ。
震えるほど面白くてですね、関連映画を見まくっている段階です。
過去の名作をあまり見てなかったのですが
これを機に見れてよかったです。
何十年も前のモノクロ映画を自分に近いものとしてみるのが難しかったんですが
この漫画のおかげで
急に突然、まったく自分と同じ地平の人物&物語として
この辺のクラシック映画を観ることができまして
新たな視点を得られて感謝感謝です。



最新の画像もっと見る