映画感想(ネタバレもあったり)

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狂った世界に微かな正気を。 ドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』

2025-03-06 | 映画感想

ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)No Other Land
上映日:2025年02月21日
製作国:パレスチナ ノルウェー
監督 バーセル・アドラー ユヴァル・アブラハーム ハムダーン・バラール ラヘル・ショール


どう考えても「ナシ」のことが延々と映っている。。

無抵抗の村人の家に軍が押し寄せて家を破壊して帰っていく。
新しく家を建てる許可も与えず
無許可で建てたらそれもブルドーザーで破壊する。

村の学校も軍が破壊。
学校が壊されるのを見て泣く子供たち。

遂に井戸もコンクリートで埋める。
水道管も切断。

どう考えても「ナシ」のことが延々と映っている。
こんな堂々とした人権侵害がカメラの前で延々と行われている。

****

活動家の息子として育ったパレスチナの男性と
自国の行為がおかしいと立ち上がったイスラエルの男性が
協力して何年もカメラを回して
世界に発信し続けたのがこのドキュメンタリー映画。

すぐに「◯◯人は!」と拒絶する人も多いけど
それでは繋がろうとする手さえも拒絶してしまう。

***

監督のバーセル・アドラーは「日本の人たちは関心持つ?劇場には来てくれると思う?」と気にしていたとのこと。

狂った世界の微かな正気をないものにしないためにも
せめてこの若者2人の発信を受け止めて、広めたい。


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