映画感想(ネタバレもあったり)

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映画『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』 ベルリン映画祭金熊賞受賞

2022-05-03 | 映画感想
原題 Babardeala cu bucluc sau porno balamuc
製作年 2021年
製作国 ルーマニア・ルクセンブルク・クロアチア・チェコ合作
配給 JAIHO
上映時間 106分
映倫区分 R15+


同じくフィルマークス評価平均3.5(2022年5月現在)で、
似ている作品一覧にも出てくる映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』は大好きで僕は5なんです。

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映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』はカンヌのパルムドール(最高賞)。
この作品はベルリンの金熊賞(最高賞)。
ベルリンは社会派映画が評価される傾向にある映画祭なので、
まぁ腑には落ちる。
社会派的な意味で評価されたんだろうな、と。
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冒頭にエッロエロの極エロシーンを見せられると
そのあと普通の街中を歩くだけのシーンでも、なんか要所要所エロく見えてくるのは面白かったです。
タイヤが2個並んでるだけなのにオッパイが思い浮かんだり、
細長いものが映るとアレに見えたり
飛び散った液体が映るとナニに見えたり
割れ目が映るとソレに見えたり。。
もっと直接的に性的な広告なども普通に街中に普通に貼られている。
街中に普通にエロ(性的、つまりは健康。或いは子孫繁栄)のイメージは氾濫しているぞ、という示唆でわざと画面に並べているんだとは思いますが。
なんか忘れたんですが、、
なんかの英単語が大きく映されてそれの日本語訳がエロい言葉の語感に近かったんだけど、、それはさすがに僕のエロスイッチがオンになっていただけで、、監督の意図とは違ったはず。。
恥ずかしい。。
「こんなことにエロを感じてしまってる自分」に気づいて面白かったんですけど、、
中盤以降が長いしつまんないので、、
前半の面白いところさえ忘れたのよ。。。
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前半は面白かったです。
しかし、中盤と終盤の眠いこと眠いこと眠いこと。。。。。。。。。
中盤のアートっぽい感じは、眠いけど短くテンポ良く行ったからまだ良かったけど、
終盤のくどさ、長さ。。。

エロに対する規制のくだらなさ、を揶揄して「くだらないことを延々とやるのってどうなの?」ってことなのかもしんないけど、、、、
おれの40分間を何してくれてんのよ。。
つまんないことしないで。。。
『サタンタンゴ』は7時間18分あったけど、全秒素晴らしかったからね。
なんの後悔もないから。
サタンタンゴに費やした7時間18分 。

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「エロ規制の話題ってくだらないですよね??」
ってことを伝えるために俺の時間をくだらなく費やさせないでほしい。
しかも、性表現の規制はくだらない話題じゃないから。
すげー難しくて大事だから。
今の人類ではクリアにできそうにないほどに難しくて大事なことだから。


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