名老優たちによる、実話の、マフィアの、殺し屋の話なのに
結構コメディ演出だし、
なんかみんな小学生みたいな雰囲気。。。
豪華な映像と豪華な俳優たちの濃い顔と濃い顔と濃い顔なのに
ずっと小学生たちが
「あいつら嫌〜い」「あいつ嫌だ〜」って言ってるだけのように見える。
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もちろん起こっている事件はどれも陰惨で恐ろしい。
邪魔な奴は殺す。
自分が殺されたくないから殺す。
これってものすごく幼稚な考え方。
これをほんとに子供を撮るように撮っている。
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殺しのシーンもわりとコメディっぽく撮っていて
例えBGMに
チャッチャチャラッチャチャッチャラッチャッチャ
とマンボが流れたとしてもそんなに驚かないくらい。
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3時間半のうち約3時間は難しくて眠くなりますね。。
殺し以外のシーンはすべて会話。
何が起きていてこれから何がしたいのか全部会話。
誰が誰で誰にとって誰がどうなのか、理解するのは難しい。。
3時間くらい経つとやっと話の方向が見えくるし
怖いレベルがグッとあがるので
わかりやすく面白くなってくる。
これまでがずっと平凡な日常シーンから突然殺戮が起こる連続だったから
普通のシーンが長く続くとそろそろ来るかっ!
とドキドキする。。
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こういうマフィア映画で
マフィアたちの哀愁を描かれるのは
全然好きじゃない。
「俺たちだって辛いんだ。悲しいんだ」的なこと言われても
「知らねぇよっ!!!!!!!」と思う。
なので、
この幼稚性や愚かさを描いている点で
とても良い。
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そしてやはり素晴らしい演技と演出で
見終わったあとは
「さすが、いい映画でございました」と感服。
ほとんどセリフなく終始デ・ニーロに嫌悪感丸出しのアンナ・パキンがいてくれて良かった。
これが正しいリアクション