映画感想(ネタバレもあったり)

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希望のかなた(2017年製作の映画) Toivon tuolla puolen/The Other Side of Hope

2019-02-21 | 映画感想
希望のかなた [DVD]



同監督の『ル・アーヴルの靴みがき』を観た時に
●全員無表情
●棒立ち
●簡素な背景
●淡々とした話運び
に驚いて、、
「本気でこれやってんの?」と心配しましたが、

途中から、どうやらこれは本気だ、と。
ここまで徹底してやってるってことは。
本気でこれをコメディとしてやってるんだと確信しました。


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で、この『希望のかなた』。
好評は聞きつつも、やはりそんなに手が伸びる作品でもなく。

やっと観ましたが、冒頭の淡々地獄で寝まして、一時停止。。
(話としてはずっと過酷なんですが…)


主人公の2人の男が交わり始めてから画期的に面白い。


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地理的に難民に慣れてるはずのヨーロッパでも、難民に対しての冷遇、もっとはっきりとした排斥が市民レベルでも国家レベルでも行われてるのか。。。


ほんと日本はどうするんだろ。。

現在でも飲食・サービス業は外国人に任せてるし、今後も増やしていくしかない。

なのに、日本人による外国人差別。
とくにアジア人差別問題は今後どうなるよ。。

差別してる場合じゃないのに。
コンビニで働くアジア人の何割かは英語ペラペラですよ。
自国語と英語を話せるのが普通の国から来てるんですよ。

ぼくも含めて英語話せない日本人がアジア人をひっくるめて差別してる現状。。

日本にも「フィンランド解放軍」的な外国人排斥グループいるしなぁ。。


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この映画、
残酷な現状を問題提起して終わりますが、
寛容とやさしさを静かにコメディ交えて、絵本のように伝えてくれましたね。


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この映画の途中に日本料理屋コントが入りますけど、あれ別に日本をいじってるわけじゃないですからね。

たぶん他国の文化を甘く見ると痛い目に遭うぞという示唆だと思いますよ。

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