映画感想(ネタバレもあったり)

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Jホラーのニューアイコン『シライサン』

2020-01-10 | ネタバレあり



四コマ映画『シライサン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2413

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大体ホラー映画に出てくる人の部屋って暗いんですよ。

蛍光灯を普通につけりゃいいのに
部屋暗くしたままで
そのくせ物音とかしたり、気配感じて、ビクッてびっくりするのとか、何やってんだろこの人たちって思っちゃうので、あんまりホラー映画を正面から怖がることができない病なのです。

ホントに怖かったら夜寝れなくなったり
悪夢見たりするから、、
こうやって怖くないように自分で無意識に防御してるのかもしれませんが。

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で、この『シライサン』明るいんです。
いわゆるJホラー的な暗くじめ〜っとしたシーンもそりゃあるんですけど
普通の日常シーンは普通に明るいんです。

で、その中でシライサンが出てくるんです。
だから怖いんです。

蛍光灯や日光に照らされてる状況ってのは
僕らが普通に暮らしてる状況です。

電気つけりゃいいのに電気つけない状況ってのは僕らの暮らしの中にはないのです。

僕らの暮らしの中にシライサンがチリーンと現れるから、怖い。

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「シライサンって承認欲求のカタマリじゃない?」というセリフがあるんですが
これがものすごくいいですね。

ホラーシリーズの1本目(これがシリーズとなるのであれば)って、ただただ怖がって全然客観的に見れてないのが多いですが
『シライサン』は1本目からして、登場人物たちは結構シライサンを客観的に分析してるし、なんならちょっと茶化してる感じもある。

これがだいぶ面白いですね。


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あと、登場人物たちの人間関係の描き方もいいですね。
なんかクールなんですよ。

じめ〜っと、じと〜っとしてない。
それぞれが一歩引いた視点を持ってるのが気持ちがいい。

でもそれでいて、ラストの男性キャラクターたちのそれぞれの選択ってのが、グッとくるわけです。
それまでドロドロしてない分。うまい。


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もちろんシライサンにはいずれ貞子と戦ったり
飛行機乗ってアメリカ行ってアナベルや復活したチャッキーと戦って欲しい。


四コマ映画『シライサン』→ http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2413

















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