映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

すみれ人形(2007年製作の映画)

2015-09-08 | 映画感想
ホラーとかサスペンス、ラブストーリーなんて言葉で形容しがたい世界。。
「映画なんだから映画ならではの異世界を見せたいんだ!」という監督の意思を強く感じます。

デビュー当時の綾野剛が猟奇殺人犯役で出ていますが、この時点で出来上がってますね、この人は。
なんで最初っからこんなことができるんでしょうか。。
ちょっとした表情が怖いし、求められてる先の先まで行っちゃってる感じ。スターになるべくしてなったんだなとわかります、これを観ると。。


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映画の画面に写っているもののほとんどは背景です。
だから背景に手を抜くとふと映画の魔法が冷めちゃう。
今作では異世界を見せてやろうという意思のもと根性のロケハンで、怪しく湿った土臭い世界で一貫性があります。

後半なかなかの不気味な精神世界になっていんですが、引くこと無く見せられたのはそれまでに十分異世界を作り上げられていたからでしょうね。

あと、謎の美女を演じた山田キヌヲの「謎の美女」感が素晴らしい!
そして、悲しい。。

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