
脚本や演出がイマイチでも俳優の力が桁違いにものすごいとここまでの作品になるんだなぁと感動。
**
そんなに背景は描かれていないけど
自分の子供に虐待してしまう狂った人間の苦しみが滲み出てましたね。
この人も相当な社会不適合者だし、
夫もまともな人ではなく
子育てしないどころか外に女作っちゃうし
子供2人いて
誰にも弱いとこを見せられず
自分を助けてくれようとする人すら敵に見えてしまう。
助けられると自分が弱者扱い受けてるみたいで腹立っちゃう人物。
この人自体もそもそもは被害者だった。
でも、自分の意思とは無関係に加害者になってしまった。
その苦しみと悲しみと、その背景にある社会問題まで吉田羊の演技から見ることができた。
**
太賀もすげえ。
よくこのめちゃくちゃな脚本で描かれた人物に血を通わせることができたもんだ!
この映画ではたいじがゲイであることには全く触れられてないけど、仕草や表情で匂わせてる。
ベタベタな寒い寒い演出でも一切恥ずかしげもなくやりきってくれるから、早送りせずに観れましたよ。