FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>中級アウトドアレッスン

2012-04-25 12:32:39 | インポート
4月8日(日) メンバー:りんちゃん(中3)、コーヘイ(中1)、タクミ(中1)、ユキちゃん(小4)

中級のアウトドアレッスンは、リードでのオンサイトやレッドポイントを目指すクラス。
近い将来自分たちだけで岩場へ行っても、安全にルートやボルダー課題にトライし、
整備されたエリアなら回収もきちんと出来るくらいまでにしておきたい。


なので、長く在籍しているりんちゃんとコーヘイは結び替えの練習から。
幕岩のこの岩は終了点付近が広く平らになっているため、こういう練習に適した場所だ。
アップも兼ねて「シルクロード」5.7をリードで登り、結び替えの練習。
終了点に残置のカラビナがなく、ゲートの開閉が出来ないリングだけと仮定して結び替えの一連の手順を実践して降りるものだ。
彼らは定期的にこの訓練をしているので、だいぶスムーズに手順をこなせるようになって来ている
まだ考え考え、悩み悩み、なので近くに私がいないと少し心配
もう少し手早く出来るまで体に入れば、この項目を合格できるかも~


外岩のリードにトライし始めてまだ日も浅いタクミとユキちゃんは「シルクロード」と「いんちきするな」5.8のリード。
タクミはこの2本を安定してリードできるようになってきているので、今日はマスタースタイル(自分でクイックドローをセットしながら登る方法)で。2本ともマスターで行けて、少し自信がついたかな?
怖がりのユキちゃんは「シルクロード」のみをリードで。「いんちきするな」はタクミに頼んでフォローさせてもらっていた
でも、昨年のユキちゃんは、トップロープでも完登するのが大変だったのだから、進歩しているよ


アップと技術練習が済んだところで、中級の終了課題の1つである「アボリジニ」10aにトライ
コーヘイはすでに登っているが、りんちゃんはまだリードでレッドポイントしていない。
そしてタクミとユキちゃんは初チャレンジだ
なかなかテクニカルな課題で、みんな苦労しているこのルート。特に人口壁しか登っていない子にはかなりの強敵のようだ。
なのでこのルートに関しては、フォローではなくトップロープで何度も練習したほうが良さそうなので、上にまわって支点を作る。
コーヘイがマスタースタイルで登ってヌンチャク掛け。
りんちゃんが一度トップロープで練習して、2回目にリードでトライ
見事レッドポイントした
タクミとユキちゃんもトップロープでチャレンジしたが、そう簡単には登れない
でも、タクミは根性で1度目のトライでトップアウトした


お昼をはさんで午後は二手に分かれることにする。
コーヘイとりんちゃんは希望峰の「シャックシャイン」10dに。
タクミとユキちゃんはユキちゃんママにビレイをお願いして、トップロープでアボリジニとその隣の10bにトライ。

シャックシャインはスケールも内容もあり、なかなかの好ルート。
10dとなっているが、途中の両手を離して休めるバンドがなければ11aになっていたであろうルートだ。
コーヘイは幕岩での中級終了の必須課題はこれが最後の1本だ。
核心を説明し、先にクリップしておいてもらいたい個所も伝えて念入りにオブザベ。
もしかしたらマスターでのオンサイトも可能かもしれない
マスタースタイルで取りついたコーヘイ。
核心の遠い一手もこなし、ガバを掴んだがそのあとの微妙にいやらしい個所でやられた
オンサイトならず、残念~
でも、良いトライだったよ。

次はりんちゃんの番だ。
ルートのスケールに圧倒された彼女はフォローしたいと言う。
で、コーヘイのロープを借りてフォロー・・・のはずが、コーヘイがいつもの癖でうっかりロープを引きぬいてしまった
「すぐに行きます」とコーヘイ。今登ったばかりで大丈夫かな?
でも、さくさくと良い動きで登り、見事2度目にレッドポイントした
ラストにりんちゃんのトライ。
すっかり体が冷えてしまい、出だしの動きがものすごく悪く、核心前の下部で一度フォール
気を取り直してクライミングを続け、核心でも何度かテンションしたが、根性でトップアウトした


コーヘイのトライのあたりでタクミとユキちゃんも応援に。
ユキちゃんママによると二人ともアボリジニをトップアウト。
タクミは10bにもトライしたということだ
ユキちゃんも一日でこのルートをトップアウトしたのは偉かった頑張ったね

クライミング終了が17時近くになってしまったので、公園発のバスが終わってしまった
でも、今日はみんなそれぞれ収穫があった一日だったね