FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>チームFCC合同練習会

2014-05-14 14:16:06 | クライミングレッスン報告
4月19日
メンバー:のんちゃん(小5)、たけくん(小5)、ユキちゃん(小6)、コージン(小6)、タクミ(中3)、コーヘイ(中3)

月に1回のチームメンバーの合同練習会。
「チーム」は、クライミングにのめり込んでいる子どもたちが、大好きなクライミングを通じて自らの生活態度や努力のあり方、そして自らの性格を見つめなおし、「人間」として成長していくことを目指している。
もちろん大会にも参加してもらっているが、それはあくまで人間を磨くため。

ある意味理不尽で容赦ない大会での結果は、子どもたちの頑張りに必ずしも答えてくれるものではない。
しかしそれだけに、子どもたちの良質な研磨剤となるのだと思う。
人生もまた、理不尽で容赦ない出来事が次から次へと襲いかかるもの。
そうしたことへの耐性を強め、覚悟して対峙する肚のある人間として成長していってほしい。


そのためには、成績の結果のみならず、「大会への参加によって今の自分は何を身につけたいのか?」
そこをはっきりさせておかないと、結果が出せなかった場合に得るものが薄くなる。
万が一不本意な成績でもそれを謙虚に受け止め、自分の前進の糧とするためには、大会参加に向けて自分で考え、自分で決めたことを遂行し、達成された場合は成績に関係なく「小さな成功体験」として蓄積していく必要がある。
逆に自らの努力目標に恥じるものがあったとしたら、たとえたまたま大会の成績が良かったとしても、充分な内省を促したい。


今日は近々の各地区大会参加への心構えと努力目標を記入してもらった。
次に、「心・技・体」の一致について。
奥深くて難しい問題だが、今私が参加しているあるセミナーでの内容をもとに。

机上での作業の次に実技。

ボルダーでアップの後、各自の目標ルートにトライをした。
当クラブの場合、目標ルートは本人の希望とすり合わせて決定することが多い。
今日は大会が近いことと「ツナミ」壁と「タワー」壁が変わったこともあり、力試しにオンサイトトライを希望する子が多かった。

のんちゃんは10c~11aを。
11aはオブザベーションミスでオンサイトを逃し、2回目でレッドポイント
オブザベの注意力が不足しがちであることを、かなり自覚し始めたのんちゃん。良い傾向だよ

たけくんとコージンは新しい「タワー」と「ツナミ」の10c~10dのオンサイトトライ
2人とも10cは良い調子でオンサイト
ところが「ツナミ」の緑/10dには苦しんじゃった
何とかゴール前まで行っても、ゴール取りがめっぽう悪い・・・
のんちゃんも加わり、みんなでチャレンジしたけれど、誰も抜けられなかった
このルート、あとで11bにグレードアップされていた

今、ルートに頑張って取り組んでいるユキちゃん。
「悪くても手を出す」「泣き言を言わない」などを自分に誓い、それをきちんと実行している
その心構えの変化は彼女の実力にも変化をもたらし、短い間にメキメキと強くなった
今日は新しい「ツナミ」の12a白□を見事オンサイト
次に12b黒×にもトライし、上部で1回落ちたが1テンだった

急に体が大きくなったタクミは今適応に苦しんでいる
やはりツナミの12aにトライしたが、指がひらいて・・・残念
しばらく、トレーニングだと思ってトライしよう。我慢、我慢

13aをオンサイトしたいと「ツナミ」黄色13aにオンサイトトライを開始したコーヘイ。
「楽しくトライしよう」と楽しむ気持ちでトライしたものの、中間部で安易に動いてフォール
楽しむつもりが、心に隙を作っちゃった。
メンタルのコントロールって難しいね
「何でもないところだったのに・・・これでもし2回目のトライで登れちゃったら、ホント悔しい・・・」とコーヘイ。
その言葉通り、2回目のトライで登れちゃった
本当は嬉しいはずの13aのレッドポイントなのだが・・・いつも心を平常心に保つ・・・大会でも、一番の課題だよね